おはようございます。色々調べて少々絶望気味のtthgです。
今日は、「初来日外国人打者のシーズン成績は開幕1月を見れば凡そ推定できる」ということについて書きたい。主な内容は以下の通り。
1.契機
今年のライオンズの命運は「アギラー選手」と「コルデロ選手」の2名が握っているというのはオフシーズンから明らかだった。現在、開幕一月の二人の成績は以下の通り。
アギラー選手 107打席 OPS 6071
コルデロ選手 53打席 OPS 4822
正直今のところ期待外れの成績である。ファンとしては彼らが「日本野球に慣れて」主軸を担うことを願いたいわけだが、「最近徐々に日本野球に慣れて」夏場に主軸になった外国人打者って誰かいたかという疑問が湧いた。そこで、今回2018-2023年度のパリーグで初来日外国人の開幕後1月(又は1軍初打席を迎えた月)の成績と最終成績を調べてみた。
2.結果
「データで楽しむプロ野球」のサイトを参照して調べてみたところ、この期間初来日の外国人選手は37名。その内開幕後一月のOPSとシーズンOPSを比較して0.5以上上昇した選手は13名。その内開幕後一月の打席数が30以下の選手を除くと以下の4名が残る。
年度 | チーム | 選手名 | 初月 OPS | 初月 打席 | 最終 OPS | 差分 |
2020 | 西 | スパンジェン バーグ | 693 | 41 | 807 | 114 |
2022 | ソ | ガルビス | 414 | 79 | 528 | 114 |
2019 | 楽 | ブラッシュ | 849 | 90 | 936 | 87 |
2022 | 日 | ヌニエス | 449 | 80 | 527 | 78 |
このうち、スパンジェンバーグ選手はコロナの影響で41打席と比較的少ない打席数だった。また、開幕後一月のOPSが.693とそこそこ適応していた。ガルビス選手、ヌニエス選手は初月の数字が低すぎて上がり目が高すぎて少々参考外である。開幕後50打席以上貰った選手がシーズン全体でOPSで0.5以上上昇する確率は非常に低いというのが近年のパリーグの傾向という事だろう。
3.今後の期待値はアギラー選手よりコルデロ選手?
上述のとおり、データ的には主力打者になる確率は低いが、現状期待値が多少なりとも高いのはコルデロ選手のほうとすら感じる。なぜかというと、アギラー選手はOP戦では40打席でOPS.7463とそこそこ結果を出しており、「慣れ」の問題はあまりなかった。むしろOP戦の情報を元に各チームの研究が進んで攻略されたというほうが正しいように見える。その点、コルデロ選手はOP戦ではからっきしだったし、まだ打席も53打席と経験値が少ない。この53打席の経験値を元に調整して今後の50打席で結果を出すという可能性が多少なりともある。勿論、上述の傾向からすれば、あまり確率は高くないが。
4.結果の出ない外国人より日本人若手プロスペクト?
今回見えてきた傾向として、開幕後1月レギュラーで出た初来日の外国人打者が、その後4月で大幅に数字を伸ばしてくるケースは稀であるということである。外国人の場合余程のことがないと長期契約にはならない。そう考えた時フロントが明確な長期的展望の元に獲得した選手でない限り、開幕後1月レギュラーで使ったのに結果が出ないなら、思い切って日本人プロスペクトを使うというのも一案であろう。特に外国人とバッティングしやすいDHや1塁専門の若手プロスペクトがいるなら、結果のでない外国人から早めに切り替えて一軍で300打席ぐらい立たせて経験値を積ませるか見極めの期間とする事を積極的に考えたい。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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- データで楽しむプロ野球、2024年度 アギラー【西武】打撃成績詳細より引用、2024年5月5日最終閲覧 ↩︎
- データで楽しむプロ野球、2024年度 コルデロ【西武】打撃成績詳細より引用、2024年5月5日最終閲覧 ↩︎
- Sportsnavi,埼玉西武ライオンズ,アギラーより引用,2024年5月5日最終閲覧 ↩︎