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【2024年バファローズ】山本由伸投手と山﨑福也投手の抜けた穴は本当に大きいのか?

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今晩は。バファローズの強さに脅威を感じているtthgです。

今日はバファローズの先発投手陣について。バファローズは山本投手と山﨑福也投手が移籍したことで先発陣に穴が開いた状態である。ただ、tthg的にはバファローズの近年の動向を見ていると、去年台頭しつつあった山下投手などで補ってくるのでは?という思いもあった。先日発売された2024プロ野球オール写真選手名鑑のデータを眺めていたところ、あり得ない事ではないと考えるようになった。今日はその事のついて詳細に書きたい。主な内容は以下の通り。

1.山本投手と山﨑投手の抜けた穴の程度は?

2.穴を埋め得る若手(山下投手、東投手、曽谷投手)

3.若手以外の+アルファになり得る戦力

4.チーム戦略が当たっているバファローズは2024年も脅威

1.山本投手と山﨑投手の抜けた穴の程度は?

まず、前提としてバファローズから移籍した二人の昨年の成績は以下のとおり。

名前投球回勝利敗戦防御率tRA
山本 由伸164.01661.211.78
山﨑 福也130.11153.253.47
日本スポーツ企画出版社,Slugger特別編集,2024プロ野球オール写真選手名鑑,2024,P210・P225・P242を参照し筆者作成

注目ポイントはtRAという指標。tRAはポテンヒットなど投手の責任とするには酷な結果を取り除くべく開発された指標で投手の真の実力を測るものとされている。この指標をベースに穴を埋める可能性のある選手を探りたい。

2.穴を埋め得る若手(山下投手、東投手、曽谷投手)

一方で、バファローズは昨年台頭した若手にtRAで優秀な結果を残した投手が複数存在する。以下が該当選手の昨年の成績である。

名前投球回勝利敗戦防御率tRA
山下 舜平大95.0931.612.39
東 晃平52.1602.063.03
曽谷 龍平32.2123.862.88
日本スポーツ企画出版社,Slugger特別編集,2024プロ野球オール写真選手名鑑,2024,P118-119を参照し筆者作成

この3名の成績はtRAベースでは以下に示す昨年(2023年)のライオンズ主力投手にも勝るとも劣らないものである。

名前投球回勝利敗戦防御率tRA
高橋 光成155.01082.213.08
平良 海馬150.01172.403.20
隅田 知一郎131.09103.443.23
今井 達也133.01052.303.67
日本スポーツ企画出版社,Slugger特別編集,2024プロ野球オール写真選手名鑑,2024,P192・P194-195を参照し筆者作成

これを見ると、彼ら3名が独り立ちして一年間ローテを守ったら山本投手達の穴をそこそこ埋められそうな気配はある。例えば山下投手が160イニング、東投手と曽谷投手が100イニング程なげてくれれば、総計360イニングとなる。昨年の彼らの投球回が約170イニング程度なので190イニング程差分が出る。これで昨年の山本投手と山﨑投手の投球回の総計が約290イニングの内、190イニング程度は賄える。上記三名のパフォーマンスは山本投手には及ばないが、山﨑投手よりは勝っている。そのレベルの投手で290イニング中190イニング賄えるとするならば、大穴という感じではなくなってくる。

3.若手以外の+アルファになり得る戦力

それでも100イニングどうするのかという問題は残るが例えば昨年以下の成績を残した三名などは十分にその役割を担い得る。

名前投球回勝利敗戦防御率tRA
カスティーヨ49.0333.122.86
山岡 泰輔94.0212.302.64
田嶋 大樹81.2643.093.84
日本スポーツ企画出版社,Slugger特別編集2024,プロ野球オール写真選手名鑑,2024,P119-120・P125を参照し筆者作成

カスティーヨ投手はマリーンズからの移籍なので純粋に投げた分だけプラスになる。中継ぎで投げていたこともあるので50イニングとまではいかなくとも30イニングほどなら期待しても良い。田嶋投手と山岡投手は年間通し活躍した事もある投手なので+30イニングほどなら十分期待できる投手である。彼ら3名は田嶋投手を除いてtRAベースで山﨑投手を上回っており、彼ら3人で山﨑投手の投げた100イニングを埋めるという可能性は十分ある。上述のことが実現すれば、先発に「大穴」が空いているとまでは言い難く、打線は西川選手という強力なプラス要素があるだけに大幅な戦力ダウンという印象はなくなる。

4.チーム戦略が当たっているバファローズは2024年も脅威

もちろん、これは現時点では机上の空論の可能性は十分にある。年間通して実績のない投手が年間通して活躍できるとは限らない。イニングを伸ばせば成績を落とす可能性だってある。しかしながら、ライオンズの主力を上回る数字を残した若手が3名もいて、他に「ローテの一角」レベルの働きならイニングを上積みでき得る投手がいるという事実は見逃せない。日本のFA市場では山本投手レベルの投手は簡単に出ないし、メジャーでバリバリの選手は実力以外の面でいわくつきの選手を除いて高すぎる。そういう環境にあって数年後に山本投手のポスティングが予想される中、代わりに得る選手の育成に一定の結果を残している。しかも3連覇している最中に。さらに言えば野手も含めて的確な補強もしている。これは現環境ではほぼ最善手と言っても過言ではない。例えこれで今季結果がでなくてもバファローズのチーム戦略は称賛されるべきである。そして、最近のバファローズの育成力からすれば机上の空論を乗り越えて結果を出されてもおかしくない。ライオンズとしては、バファローズが今年も大きな壁であると認識して戦うべきだろう。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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