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【2024年パリーグCS1stステージ第三戦】リスクを負って2ndステージを勝ちに行ったファイターズ

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今晩は。tthgです。 今日は本日行われた2024年パリーグCS1stステージ第三戦を振り返ります。昨日のセリーグは観戦記とシリーズ全体の総括を分けて掲載しましたが、二記事書くのはしんどいのでパリーグ編は両方を一つの記事にしました。主な内容は以下のとおりです。

1.2ndステージを見据えた完璧な戦略で勝利を収めたファイターズ
2.7回に訪れた大きな分岐点、力尽きた種市投手
3.試合の流れを大きく変えた清宮選手の一振り
4.細かな走塁が生んだチャンス
5.「新庄イズム」に基づく戦略でホークスを撃破できるのか

1.2ndステージを見据えた完璧な戦略で勝利を収めたファイターズ

初戦から一貫して見られたファイターズの戦いぶりは、2ndステージへの進出を見据えていた。伊藤投手を温存し、山﨑投手をロングリリーバーとして起用するなど、長期的な視野で組まれた布陣が完全に的中した。今日の試合では、中継ぎ陣をフル回転させて勝利に徹し、特に田中正義投手が2回のイニングまたぎを無失点で切り抜けたことは、今後の戦いにおいても大きな収穫となるだろう。

当然、この作戦は1stステージでの敗戦リスクを増す。この勝利がなければ「奇策」として批判される可能性もあったが、新庄監督は結果にこだわらず、常に次を見据えた采配を見せている。その姿勢は2年前の監督就任時には「色物」との評価も受けたが、今となっては新庄監督が持つ独自の野球哲学が実を結びつつあることが明らかだ。tthgは、2年前新庄監督就任時に以下のような記事を書いたことがあるのだが、今年になるまで「まるで見当違いのことを書いたかな」と気にしていた。だが、どうやら新庄監督は単なる色物で終わる存在ではなかったようだ。

2.7回に訪れた大きな分岐点、力尽きた種市投手

試合のターニングポイントは、7回に訪れた。種市投手はここまで力投を見せていたものの、病み上がりで100球近くを投げたことで限界が訪れた。継投したい局面であったが、益田投手や鈴木投手が連投しており、マリーンズはリリーフ陣の選択が難しい状況に追い込まれていた。結果として、種市投手を続投せざるを得なかったことが失点につながり、試合の流れをファイターズに渡す結果となった。

一方で、山﨑投手をロングリリーフで起用してリリーフ陣を温存したファイターズの戦略が光った。終盤まで僅差の展開に持ち込まれた時点で、マリーンズにとって厳しい状況であったのは明らかであり、ここでも新庄監督の緻密な計算が功を奏した。

3.試合の流れを大きく変えた清宮選手の一振り

マリーンズにも勝機がなかったわけではない。北山投手の立ち上がりは不安定で、初回に2点を先制し、種市投手の好調もあいまって、このまま勢いに乗るかに見えた。しかし、3回のチャンスで清宮選手が放った同点打が試合の流れを一変させた。

この場面の直前、浅間選手が一死二、三塁から三振に倒れ、チームに不穏な空気が漂っていた。ここで得点を奪えなければ、北山投手がさらに崩れる可能性もあったが、清宮選手が一振りでその不安を吹き飛ばしたのはさすがだった。昨日の万波選手に続き、主軸がここぞという場面で結果を残せることは、短期決戦で勝ち上がる上で大きな武器となる。

4.細かな走塁が生んだチャンス

3回の一死二、三塁の場面は、浅間選手の打席で佐藤捕手が一瞬ボールをこぼした隙にランナーが進塁したことから生まれた。これにより、清宮選手の一打で2点を奪うことができたが、この走塁がなければ1点止まりで試合の流れが変わっていた可能性がある。

こうした細かいプレーを見逃さず、チャンスをものにするのは、チーム全体の意思統一と日頃の練習の成果である。かつて黄金期のライオンズが相手の小さな隙をつくビッグプレーの数々により「ち密な野球」と相手から恐れられが、新庄ファイターズもまたその領域に近づきつつあるのかもしれない。このような細かなプレーができるチームは、短期決戦において大きなアドバンテージを持つ。

5.「新庄イズム」に基づく戦略でホークスを撃破できるのか

今回の試合で見えたのは、単に勢いだけで勝ち進んでいるわけではないファイターズの姿だ。新庄監督の采配は、エンターテイメント性だけでなく、戦略性を兼ね備えており、チーム全体が計算された動きで試合に臨んでいる。

打線には清宮選手や万波選手といったここ一番で仕事のできる主軸が揃い、伊藤投手を温存することでエースをフル回転させる準備も整っている。ホークスとの2ndステージでは、ホークスの怪我人の状況にもよるが、ファイターズが十分に勝機を見いだせる展開が期待できる。「新庄イズム」に基づく戦略でホークスを撃破できるのか注目したい。


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