おはようございます。tthgです。今日は2024セリーグCS1stステージビューとして、今シリーズのタイガースについて。今シリーズのタイガースは、昨年の優勝を成し遂げたチームとは全く別の顔を見せた。選手たちの個々の状態やチーム運営のバランスの問題が浮き彫りとなった一方で、若手選手の台頭や将来への期待感も感じられる戦いだった。今回は、エース不在による影響、中継ぎ陣の疲労、打線の不調、そして来期に向けた展望について整理していきたい。主な内容は以下の通り。
1. エース不在と中継ぎ陣の疲労の影響
2. 打線の核となる近本選手と中野選手の不調
3. 昨年優勝したチームとは似て非なる姿を見せたタイガース
4. 未来は明るいタイガース、さらなる飛躍への期待
1. エース不在と中継ぎ陣の疲労の影響
今シリーズでまず気になったのは、昨年優勝した時とは異なる先発・中継ぎ陣の構成だったことだ。昨年のエースである村上投手をはじめ、2番手・3番手を担っていた大竹投手や伊藤投手の不調により、今年は才木投手がエース格として初戦に登板。しかし、才木投手はまだエースとしての経験に乏しく、試合への入り方が不安定で、ゲームの主導権を掴むことができなかった。
また、中継ぎ陣も不安定だった。昨年のポストシーズンとは違い各投手がピリッとせずベイスターズ打線に打ちこまれた。昨年の日本シリーズなどは早めの継投が効果的だったが、今年は彼らが敗戦を決定づけてしまった。特に主力中継ぎの桐敷投手は昨年27試合の登板から一気に70試合へと増加、石井投手も昨年の44試合から56試合に登板数が増えた。この影響で彼らが「お釣りが残っていない」状態だったことが、彼らが十分機能しなかった要因であるように思う。結果的に、先発も中継ぎも陣容は大きく変わらないのに、パフォーマンスは大きく悪化していた。
2. 打線の核となる近本選手と中野選手の不調
タイガース打線の不調は、近本選手と中野選手の成績に象徴される。昨年のポストシーズンでは、この二人が出塁を重ね、チームの得点力を支えたが、今シリーズでは二人合わせてわずか2出塁にとどまった。この不振は、得点のパターンを大きく限定することとなり、森下選手や大山選手が結果を残しても点に繋がらなかった。
特に近本選手は、下位打線の木浪選手との連携によって得点の糸口を作る重要な役割を担っていた。そのため、彼の不調はチーム全体の得点力に直結し、上位と下位打線の繋がりが途切れてしまった。
3. 昨年優勝したチームとは似て非なる姿を見せたタイガース
今シリーズにおけるタイガースは、昨年の優勝チームとメンバーがほぼ同じであるにも関わらず、全く異なるチームのように感じられた。短期決戦において、優勝や日本一の経験は通常であれば大きなアドバンテージとなる。しかし、不調や疲労といった要因で、選手個々のパフォーマンスが低調になり、昨年の優勝経験を活かした戦い方ができなかった。それが今シリーズのタイガースの敗因だった。
4. 未来は明るいタイガース、さらなる飛躍への期待
それでも、タイガースの未来は決して暗いわけではない。今のチームには、森下選手や前川選手といった新たな主軸候補が台頭しており、チームの若返りが進んでいる。彼らが来季も成長を続ければ、チームの戦力はさらに充実するだろう。
また、外国人選手の補強が成功すれば、打線に厚みを加えることができ、さらなる打撃力の向上も期待できる。岡田監督の退任という不安要素はあるものの、チーム全体としては戦力が整いつつあり、来季に向けてのポテンシャルは十分だ。