今晩は。野球より早く開幕するF1のフリー走行を見ながら更新しているtthgです。
今日はバファローズとマリーンズに続いて2024ホークスについてデータを参照しつつtthgの見解を書きたい。主な内容は以下のとおり。
1.昨シーズンのホークス
まず、昨シーズン終盤のホークスを見ながら感じた事から。tthg的な最大の関心は「先発が苦しい」という点だった。先発が居ないというわけではない。だが、駒はあるけど「エース」がいない。千賀投手がメジャー移籍後「ここ一番でチームの命運を託すべき」投手が不在である。昨シーズン終盤主力として扱われていた投手は有原投手、スチュワート投手、和田投手の3名だが、彼らの昨シーズンの成績は以下のとおり。
名前 | 投球回 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | tRA |
和田 毅 | 100.0 | 8 | 6 | 3.24 | 3.86 |
有原 航平 | 120.2 | 10 | 5 | 2.31 | 3.66 |
スチュワートJr. | 77.1 | 3 | 6 | 3.38 | 4.00 |
有原投手だけは防御率2点台とまずまずの成績だがtRAベースだと突出した成績ではない。
2.エース不在を解決できる人材に乏しい
一方で、上述のメンバーに続く投手陣の昨年の成績は以下のとおり。
名前 | 投球回 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | tRA |
東浜 巨 | 99.2 | 6 | 7 | 4.52 | 3.50 |
石川 柊太 | 125.2 | 4 | 8 | 4.15 | 4.32 |
大関 友久 | 104.2 | 5 | 7 | 2.92 | 4.12 |
坂東 湧梧 | 83.0 | 5 | 4 | 3.04 | 3.83 |
実績で言えば石川投手や東浜投手が上位だが、彼らはすでに30代半ばで今シーズン大きなステップアップを期待するのは難しい。大関投手や坂東投手もデータ的にはバファローズの山下投手や東投手のように「この成績を通年で残されたら怖い」という存在ではない。(山下投手等の成績についてはこちらの記事を参照されたい。)もちろん、彼等が一気にエースに上り詰める可能性はあるのでその点は留意が必要だが、(エースになり得る投手がいるかという点で)昨シーズン時点で一定の成果を残しているバファローズの先発陣と比べて期待値が低いと考えるべきである。
3.モイネロ投手が唯一解決案になれる存在
この状況を改善し得る投手は先発転向が予定されているモイネロ投手である。昨年は藤井投手が先発転向を試して思うような成果が得られなかったが、今年はモイネロ投手が挑戦する事になった。中継ぎでの実績的には申し分なく、それがどこまで先発で通用するかという点が焦点である。藤井投手やライオンズの平良投手の例を見てもセットアッパーやクローザーの成績がそのまま先発の成績になるわけではない。そこを突破されるようだと随分と話は変わってくるが、モイネロ投手が昨年の藤井投手のような経過をだどるようだと「エース問題」は解決しない可能性が高くなる。
4.大型補強路線を行くのにエースの補強はできなかった
以下の記事で書いたように、最近のホークスは育成が思うように成功していないので、FAや外国人での「大型補強路線」を行っている。
それにも関わらず、先発が明確に穴があるのにそれを埋められなかったという点は見逃せない事実である。打者は育成に自信がないが、投手には自信があるということであるのかもしれない。しかし3年連続で優勝を逃し、山川選手を獲得するほどに何振り構わず補強している状況で「育成を信頼して動かない」ということはあるのだろうか。どちらかというと外国人を含め市場を物色したが、先発投手が市場に居なかったと理解する方が自然である。(それこそ、バウワー投手などは素行面を除けば欲しかっただろうに、手を出さ(せ)なかった。)
5.シーズンでの上位フィニッシュはできてもCSでは?
山川選手の補強で打線の厚みは増したし、先発投手もコマ不足なわけでもない。それ故上位にくる可能性は高いが、CSで勝てるチームなのかというのは疑問である。シーズン1位通過ならまだしも昨年のように2-3位通過だった場合の脅威は随分と下がる。少なくとも2018年と2019年にライオンズをCSで破って日本一まで達成した時の脅威は感じない。救援陣の成績は優秀なので一概には比較でないが、どちらかというと2018年と2019年のライオンズに近いイメージのチームである。(2018年と2019年のライオンズのほうが厚みがあるという側面もある。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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