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2024年11月4日 / 最終更新日時 : 2024年11月4日 tthg コラム

【2024年日本シリーズ総括】窮地に陥ったチームを鼓舞する存在の有無

この記事はプロモーションが含まれています。

おはようございます。tthgです。今日は日本シリーズ全体を総括したいと思います。主な内容は以下のとおりです。

1.シリーズを大きく左右した第2戦の中川投手の続投
2.チームの空気を変えた桑原選手
3.筒香選手の経験値
4.外様中心の組織の弊害

1.シリーズを大きく左右した第2戦の中川投手の続投

このブログでは第2戦の後、ベイスターズが6回に打席が回った中川投手に代打を出さなかったことは次戦以降への布石であると書いた。ビハインドで投手に代打を送らないという選択は余程の理由がないとあり得ない。また中川投手が山川選手を打ち取った後二死ランナーなしにもかかわらず、継投を選択した。これらのことから、この選択は明らかに絶好調の四番山川選手に前日山川選手を抑えていた中川投手をぶつけることが目的だった。更には、移動日前の最後の打席を凡退させることで、山川選手を悪いイメージで終わらせることだった。

【2024日本シリーズ第2戦】厳しい戦いの中でもやるべき事をやっていたベイスターズベンチ


結果この打席以降山川選手は完全に調子を崩し一本のヒットも打てなかった。更には、山川選手のところで打線が途切れることで、5番近藤選手の価値も低下した。近藤選手は怪我でポストシーズンは昨日の試合まで守りにつくことが出来なかった。当然走力には不安が残り、「走者を返す」という意味では大きな価値があったが、「走者としては価値が低かった」。前にランナーがいないので、近藤選手が「走者を返す」こともできず、ホークスの打線の迫力は大きく低下することになた。そう考えると第2戦の中川投手の続投はシリーズ全体を動かした。

2.チームの空気を変えた桑原選手

ベイスターズ桑原選手が第2戦後にチームに激を飛ばしたということが報道されているが、桑原選手自身が第3戦で3安打2打点という活躍で反撃ののろしを上げるために大きく貢献をした。tthgは桑原選手の激で変われるぐらいなら初戦からそれをやるべきだという思いもあるが、ここで言葉だけでなく結果でチームの起爆剤になれる桑原選手がいるというのベイスターズにとって大きな財産だった。まだ31歳とは言え前回の日本シリーズの経験もある桑原選手は、経験値が低いチームにおいて貴重だった。そして、それが1番打者というのもまた良い。一番は打線の顔なので、そこがしっかりしていると打線の迫力は違う。また、戸柱選手、森選手という下位打線が好調だったベイスターズ打線にとって1番が勝負強い桑原選手になったことで大きな得点源を得る事ができた。シーズン終盤は1番梶原選手が多かっただけに、桑原選手の1番起用はベイスターズベンチのナイス判断でもあった。

3.筒香選手の経験値

今シーズンチームに戻って来た筒香選手は、シーズンで思うように結果を残せずポストシーズンの最初は代打だった。代打での活躍が評価され、オースティン選手の怪我で日本シリーズ第2戦から先発だったが、この試合では結果が残せなかった。3-4戦も結果を出せておらず、第5戦は先発を外れるのかと思いきや先発で起用されて、貴重な先制点をはじき出すタイムリーで勝利に貢献した。第6戦はホームランと満塁からの走者一掃と一気に主役になった。短期決戦における経験値というのはやはり大きい。桑原選手と同様に前回のシリーズを経験している選手二人がここまで活躍すると、そのことを痛感させられる。また、5-6戦で佐野選手よりも筒香選手を選んだことは、ベンチワークとして光るものがあった

4.外様中心の組織の弊害

筒香選手と桑原選手の二人が窮地のチームを引っ張って救ったベイスターズに対して、ホークスには窮地を救う選手はいなかった。四番の山川選手やエースの有原投手はここぞという場面で全くダメだった。そして、ホークスにはその状況を打破すべく、チームを鼓舞する存在はいなかった。いくら同じユニフォームを着ていても、長年チームを支えて来た主力と外様の選手では、激を飛ばしてもその影響力には違いが出る。その意味で言えば、ベイスターズはチームに激を飛ばした桑原選手が生え抜きだったことは大きい。本来ホークスは、今宮選手や柳田選手がその役を担うべきだったが、彼らがプレー以外の部分でチームを引っ張る姿は見受けられなかった。外様が中心を担う組織のもろさが、最後に露呈した。そんなシリーズだったように思う。

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