2023ライオンズも「中継ぎは安泰」とは限らない。

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今晩は。来季のライオンズが気になるtthgです。

2022ライオンズを振り返ると投高打低のチームであった。また「投高」のうちでも中継ぎ>先発というイメージが強い。それ自体は間違っていないのだが、平良投手の先発転向を除いても中継ぎにも課題がある。それは「後半戦のおける失速」である。例えば、新人王を獲得した水上投手の防御率は8月4.63、9・10月4.50である。水上投手だけでなく、前半戦の主要中継ぎの失速は顕著だった。



他の主要中継ぎの指標は下記のようになる。

本田投手
通算:1.97
8月:3.52
9月・10月:2.35

森脇投手
通算:1.72
8月:0.00(投球回1回)
9月・10月:3.38

佐々木投手
通算:3.03
8月:0.00(投球回3回)
9月・10月:19.29(投球回3回1/3)

増田投手
通算:2.45
8月:4.32(投球回3回)
9月・10月:5.45(投球回3回1/3)

平良投手が抜けた後主力と想定される投手陣だが軒並み後半に失速している。

例えば、バファローズの主力は下記のようになっている。
阿部投手
通算:0.61
8月:0.00
9月・10月:0.00

ワゲスパック投手
救援通算:1.25
8月:2.45
9月・10月:0.00

宇田川投手
通算:0.81
8月:2.16
9月・10月:0.00

本田投手や平野投手あたりは後半失速した投手はいるが、他の投手で補っている。特に9・10月に0.00が3人もいるわけだから心強い。

ホークスは下記の通り
モイネロ投手
通算:1.03
8月:1.13
9月・10月:1.50

津森投手
通算:2.91
8月:4.00
9月・10月:2.57

泉投手
通算:3.72
8月:1.72
9月・10月:5.91

森投手
救援通算:1.82
8月:0.00
9月・10月:3.65

嘉弥真投手
通算:0.99
8月:0.00
9月・10月:1.23

8-9・10月にかけて両方通算防御率より低いのは一軍初年度の藤井投手ぐらいで、8月or9-10月で通算よりよい防御率を残している。ライオンズのように8-9・10月にかけて中継ぎ主力が軒並み防御率低下ないし不調・怪我で不在という状況ではない。

この問題の一つの解決策は平良投手の先発転向騒動の時に指摘した中継ぎを投げないのに準備させる問題。序盤は最低でも連投した後はベンチ外にすべきである。できれば連投も序盤は避けるように中継ぎでローテを組んで対応したい。

平良投手と平井投手の先発熱望の根底にあるライオンズの構造的問題の影

もう一つは、先発がもっと頑張らないといけない。髙橋投手、松本投手、今井投手だけでなく、エンス投手、與座投手、平井投手、隅田投手、平良投手など他の先発候補も6回がやっとで下手すると5回で降りる投球ばかりでは中継ぎの疲労軽減にも限界がある。

この問題は辻政権の中も常に問題だったが、去年も本質的は解消されていない。投手陣の結果を総合的に見ると去年は改善したように見えるが、そこだけを見ていると見失う課題もある。特に今年は平良投手も先発転向の上、年齢的に増田投手もいよいよ厳しい状況である。昨年比べて層が薄くなっているので、1-2人不調や怪我で離脱すれば前半戦に好調の一部の中継ぎに過度な負荷かかって、再度この問題が深刻化する懸念がある。実は「中継ぎは安泰」という状況ではないのである。

なお、データについては下記の「データで楽しむプロ野球さん」のサイトより引用させて頂きました。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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