逆転可能なゲーム差の判断基準

おはようございます。昔を記憶をたどりながら記事を書いているtthgです。

今のライオンズと二位ファイターズのゲーム差は3.5.これを大きいとみるか、小さいとみるかについては様々な視点がある。単純な現在の戦力値。(シーズンが佳境に入ってくると怪我や若手の台頭などで戦力値は変わってくる。)それから日程、直接対決の数、残り試合数などの視点を複合的に考えて結論を導き出すのが普通だろう。

tthgが一番大事にしているゲーム差の判断基準が「追われる側が残り試合で5分で終了した時に、負うが側の勝率がどの程度必要か」である。3.5という数字だけ聞くと「直接対決3連勝でほぼ0になるからまだやれる」と考えがちだが、現実はそう甘くはない。一昨日までの三連戦を観ても「絶対3連勝」のチームが「一つ勝っておけば大丈夫」のチームに3連勝するのは結構難しい。追う側にとって、現実的には他の試合を含めたトータルと勝敗で現在のゲーム差を詰められないと厳しい戦いになる。

例えば、現在の3.5というゲーム差を残り10ゲームで詰めないといけないと考えた時、仮にライオンズが5-5でフィニッシュすれば、ファイターズは9-1という結果が必要になる。勝率にして9割であり、ほぼ不可能である。しかし、仮に100ゲームあったとすれば、ライオンズが50-50の5分の場合ファイターズは54-46で勝率5割4分。非常に現実的な数字だ。ゲーム差とは引き分けを除けば、残り試合でどれだけ勝ち星を相手より多く拾えるかという話であり、残りゲームが少なければ少ないほど数字の重みが増してくるという性質を持っている。

そこで、現在の残りゲームはファイターズの48、ライオンズが49。ライオンズが25-24と仮定してファイターズは29-19が必要になる。勝率にして0.604である。これは結構ギリギリのラインである。現実的な数字ではあるが、これ以上離されたら相当厳しい。特に今年は3位以下が混戦で暫くは若手主体の戦いに切り替える球団もない。CSに向けて勝ちへの執念をむき出しにしてくるだけにこの差をひっくり返すことは困難だ。逆に言うとライオンズが25-24でもそれなりに勝てるし、3-4つ勝ち越せればかなりの確率で1位でCSで行ける。かなり有利な立場である。ライオンズ的には5分を目安に捨てゲームは捨てゲームと割り切って不安な中継ぎを温存しながらじっくりやれば十分勝負ができる。

ちなみにtthが追われる側5分にラインを引いているのは、「5分で良い」と考えられた時追われる側がかなり有利だからだ。「5分で良い」と考えて戦うチームは得てして5分以上の数字を残すものであり、「5分で良い」状況ができたら相当な確率で追われる側が上位で終了する。現状のライオンズは5分で確実にファイターズより上位とまでは言い切れないのであと一押し必要な状況である。それでも、上記のとおりできる限り5分で良いと割り切ることが大切なのだが、現場の指揮官や選手はどうしても目先の勝利への欲に勝てない。如何にファイターズとの差が詰まっても9月にもう一回勝負すれば良いと割り切って5分を目指せるかということが重要である。それができれば、8月終わった頃に「5分で確実に大丈夫」という状況を作り出す秘訣である。

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

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