ファイターズのノンテンダー示された意図とその意義。

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今晩は。在宅終了時刻寸前にどうしても明日朝までにしなくてはいけない仕事が降ってきたtthgです。

今日はファイターズのノンテンダーFAの件について。既にご承知の方も多いと思うが、下記報道の通り、ファイターズが秋吉投手、西川選手、大田泰示選手を保留名簿から外した。これで他球団は彼等と自由に交渉できる。ファイターズとしてはFAのある彼等の権利を尊重したという事らしい。

ただ、ファイターズの説明をそのまま受け入れるには無理がある。そもそもFAなら補償が受け取れる。FAされても良い前提なら減額制限一杯まで減俸してオファーすれば良い。最悪彼等が受け入れたとしても減額制限まで減額した年俸なら雇ってもリスクは少ない。少なくとも秋吉選手、大田泰示選手は減額後は1億を下回るのでその年俸で残る分には普通はリスク過大ではない。



それでもノンテンダーにしてきた理由はおそらく二つある。一つは財政事情。そもそもファイターズは札幌ドームのレンタル料が高くて移転が決まっているぐらいなので財務的にそもそも厳しい。そこにコロナなのでさらに厳しい筈だ。そこで兎に角節約しないといけないので減額制限以上に減額したいと思ったのではないか?シーズン中の中田選手の不可解な放出も年俸節約という目的だったとすれば納得がいく。

もう一つは西川選手達の選手としての期待値が低い事。一応彼等は一軍レギュラークラスだった事もある。今年リーグ最下位で育成かうまく機能しているわけでもないのに、このクラスの選手をミスミス放出の可能性を作るのは財政事情だけなく彼等への評価も低いものと予想される。

その上で、限度額制限以上に減額オファーして揉めた結果他球団に移籍という経緯を辿った自軍の金子選手のようになるぐらいなら、一度フリーにする事で誠意を見せて安い金額で残ってもらう余地を残したのではないか。具体的には「今の財政事情では君達の値打ちに見合うオファーは出せないので、一度フリーにするから他球団のオファーを聞いてみて欲しい。そこに満足できないようならうちで再度オファーする」ぐらいに働きかければ減額額以上に減額額オファーして揉めるよりは残る確率はある。


tthg的にファイターズのやり方は必ずしもベストだとは思わない。しかし、下記の記事でも書いたようにライオンズが多額の金をかけて残したFA組の結果が散々だったという現実もある。そうなるぐらいだったら実力的に陰りの見え始めたFA戦士に金をかけるぐらいなら貯金して、育成がハマりかけた所に質の高い外国人やFAに一気に投資して優勝を狙うとかのほうが合理的かもしれないという気もする。特にコロナで不透明な財政運営なだけにファイターズ的な運営は遠回りかもしれないが正解という気もしないではない。

増田投手を筆頭に、渡辺GM就任以降のFA残留組の低迷はライオンズに取って大きなマイナス要因である。


本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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