氏原英明氏のドンデモFA理論の根底に流れるもの。
おはようございます。ファン感をニコ動混雑により完全欠席したtthgです。
しかし、よくもまあ連日FAに関して面白いネタを提供してくれる人が現れるものだ。今度はジャーナリスト?の氏原英明氏。問題の発言は下記のツイート。
宣言残留も行使残留も美談では無いです。僕がアスリートに憧れるのはあくなき挑戦心。秋山翔吾がリスペクトできるのは日本でやっていても、それなりにはやれたけど、成長はできないと感じて世界の扉を叩いたこと。7、8年間、球団から拘束され自由を得たのにその権利を放棄する。いいんですか、それで
— 氏原英明|野球指導者コンサルタント (@daikon_no_ken) December 4, 2020
一応氏原氏としては下記の釈明もあるのでそれも下記に記載する。
次のツイートをみてないんだと思いますが、同じチームにいるってことが悪いとは一言も言ってない。FAを行使して評価を聞こうとする人が悪者になる風潮に問題はあると思います。保留制度に縛られてきて、ようやく自由をもらった権利。裏切り者のレッテルを貼らない権利になってほしい。 https://t.co/Vt8zAOpeoL
— 氏原英明|野球指導者コンサルタント (@daikon_no_ken) December 4, 2020
今の制度では挑戦できにくいという現状があるということです。お金のためだけに、権利行使があるわけじゃない。
— 氏原英明|野球指導者コンサルタント (@daikon_no_ken) December 4, 2020
上記ツイートで言うところの「次のツイート」とはおそらく下記のもの。
宣言して、交渉して、残留する、移籍する。それが本来の形かと。FA移籍したら、球団には残さない、引退後を保証しないと言われたからといって、挑戦しないのはトップアスリートが見せる本来の姿では無いと思う。事情は知らないけれど。
— 氏原英明|野球指導者コンサルタント (@daikon_no_ken) December 4, 2020
釈明を受けても正直納得できるものではない。どう納得できないかは下記の記事に書いたので詳細は省くが、あまりに議論が一面的過ぎる。
今日は氏原氏のそのもの発言への反論ではなく、「氏原氏の根底にあるもの」を推理して考えてみたい。
氏原氏の一連のツイートを見ていると「組織によって個人が束縛されるのは絶対に悪」という価値観が透けて見える。元々フリーのジャーナリストになるぐらいなので「組織に属するのが苦手か嫌い」というのは想像がつく。そういう人にとってドラフトや保有権で選手の自由を縛る球団が「絶対悪」であり「その絶対悪から逃れるFA」は「絶対善」に見える。そして、そのFA権行使を妨げるものはどんなものでも「悪」と判断されるということなのではないか。そう考えるとこちらから見ると「論理展開が無茶苦茶」でも氏原氏から見ると筋が通る。
しかし、この問題を語る時はドラフトや保有権によって選手の自由が制限されるのは「野球界のため」という視点が必要である。野球は相手があって初めて成立するのであり、「戦力均衡」は極めて大事である。だから、ドラフトや保有権という制度を設けてどのチームもある程度均等に優勝機会があるように先人たちが知恵を絞ってきたのである。
FAはそうした制度とは真逆のベクトルを持つ制度であり、現状は移籍された側はわずかな金銭か言い方は悪いがプロテクト後の残り物しかもらえない一方的な制度だ。自動FAにしてFAを促進したらそれが解決するわけでもない。制度的に手を出すなら、FAを加速するにしても「戦力均衡」という視点からみて妥当な修正をするべきだ。単に「組織から選手が自由になることが大事」という価値観で考えたらろくなことはない。仮にもジャーナリストとして野球の記事を書いて生計を立てようと思うならもっと「球界全体を見て」意見を述べるべきである。
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氏原英明氏のドンデモFA理論の根底に流れるもの。 https://t.co/emuhTb2jT8— tthg1994 (@tthg1994) December 5, 2020