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ネビン選手「来季の中軸確定」という楽観論への警鐘。実績1年の助っ人に依存するリスク

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今晩は。外国人選手の去就に一喜一憂しているtthgです。

来季のライオンズ打線の中核としてネビン選手が据えられることは、 もはや既定路線といっていいだろう。tthgはこの「ネビンの活躍は前提として新戦力がどこまでやれるか」という空気に一抹の不安を覚えている。確かに今季の後半戦は見事だった。 だが、その活躍が来季も保証されていると考えるのは早計である。

勝負の世界において「絶対」は存在しない。 特に外国人選手に関しては、2年目のジンクスやモチベーションの低下など、 不確定要素が山ほどあるからだ。本日は、ネビン選手中心のチーム作りに潜むリスクと、 本来あるべき編成の姿について書いてみたい。

目次

1.「最悪の事態」を想定できない編成に優勝はない

2.実績1年の選手を「計算に入れる」ことの危うさ

3.「7月以降の覚醒」を冷静に分析する

実績1年の選手を「計算に入れる」ことの危うさ

まず前提として、ネビン選手は日本でまだ1年しか実績がない。 この事実を重く受け止めるべきである。 確かに今季の成績、特に後半の爆発力は魅力的だったが、 それが来季もそのままスライドできると信じ込むのはあまりにナイーブだ。

過去の例を見ても、外崎選手やメヒア選手といった主力が、 3年後、あるいは翌年に壁にぶち当たった例は枚挙に暇がない。 プロ野球の世界では、活躍した選手ほど他球団のスコアラーに徹底的にマークされる。 「インコースが苦手」「変化球への対応」など、 弱点は丸裸にされ、執拗に攻められることになる。ネビン選手がその「包囲網」を突破できる保証はどこにもない。 むしろ、対策された時に修正できず、 スランプに陥る可能性すら考慮しておくべきだ。

さらに懸念されるのは、大型契約を結んだことによる「慢心」である。 かつてのメヒア選手のように、 複数年や高額契約を手にした途端、ハングリー精神を失い、 調整不足で来日してくるパターンは外国人選手の「あるある」だ。 もちろんネビン選手がそうだとは言わないが、 人間である以上、その可能性をゼロにはできない。

「7月以降の覚醒」を冷静に分析する

もう少し詳細にネビン選手の成績を見ていきたい。 彼が本格的に成績を伸ばしたのは7月以降である。 6月までは打率は残せていたものの、 ホームランに関しては「恐怖の長距離砲」と呼ぶには物足りない数字だった。 この7月以降の「変貌」をどう解釈するかで、来季の期待値は大きく変わる。

好意的に解釈すれば、「日本の投手の配球やストライクゾーンに慣れた」となる。 これならば来季も開幕からフル回転がある程度期待できるだろう。(それでも上述のとおり、研究されてダメになるケースもある。) しかし、tthgはもう一つの可能性を危惧している。 それは「夏場で投手が体力的に落ちていたから打てた」という可能性だ。

もし後者であれば、各球団のエース級が万全のコンディションで臨んでくる春先や、 総力戦となるポストシーズンでは通用しないことになる。 また、相手バッテリーの攻め方も変わるはずだ。 これまでは「ヒットならOK」とストライクゾーンで勝負してくれた場面でも、 一発を警戒してボール球主体の攻めに切り替えてくるだろう。 四球攻めでリズムを崩し、自滅していく……。 そんなシナリオも十分に考えられる。

後半戦の数字だけを見て「来季は40本塁打」などと皮算用するのは、 あまりに危険である。

3.「最悪の事態」を想定できない編成に優勝はない

報道を見る限り、フロントは「ネビン残留」で仕事を終えた気になっているように見える。 しかし、本当に優勝を狙うのであれば、 「ネビン選手が全く打てない」「怪我で離脱した」という 最悪のケースを想定した準備が必要だ。 tthg的には、外国人枠が打者で3枠あるなら、 その倍の6人ぐらいは年俸1億クラスの候補を揃えて競わせるべきだと考えている。 それぐらいの投資と競争があって初めて、 長いシーズンを戦い抜く「層の厚さ」が生まれるのだ。

本稿の主題からは逸れるが、以前書いたように ファイターズ入りした有原投手を獲得に動くぐらいの 「なりふり構わない補強」も必要だったはずだ。 現状の「ネビン頼み」の編成は、 綱渡りのような危うさを孕んでいることを、 我々ファンも覚悟しておく必要があるだろう。

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