ライオンズは「勝利こそ最大の喜び」というファンを見放した

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おはようございます。tthgです。 今後の「負けても儲かるライオンズ」とどう向き合うべきかについて書きました。主な内容はいかのとおりです。

1.「これだけ負けても観客動員が昨年比で増えている」という現実
2.弱くても儲かればよいのか?「プロ」野球球団の経営論
3.ライオンズは「勝利こそ最大の喜び」というファンを見放した
4.今後「ライオンズが強くなるために必要な身売り」とどう向き合うのか

1.「これだけ負けても観客動員が昨年比で増えている」という現実

先日、長年のライオンズファンであり、鋭い見識を持つsinndarさんと久しぶりにお会いする機会があった。話題の中心はやはり西武ライオンズだったが、会話が進むにつれ一つの結論に行き着いた。それは「今のライオンズは最低でも5年は低迷するだろう」というものだ。なぜなら、「これだけ負けても観客動員が昨年比で増えている」という状況があるからだ。

2023年のライオンズ主催試合の1試合平均の観客動員数は20,040人1だった。それに対して、2024年9月28日時点では21,2912人と、観客数が明確に増加している。これだけ成績が低迷すれば観客動員が減少しそなものだが、現実はそうなっていない。

2.弱くても儲かればよいのか?「プロ」野球球団の経営論

もちろん、これだけ負けているのに球場に足を運ぶファンには心から敬意を表したい。しかし、この状況は球団経営という観点から考えると、非常に興味深い。株式会社西武ライオンズの2024年の決算によれば、純利益は「7億9,418万8,000円3」に上っている。このように、弱くても観客が入り儲かるのであれば、球団に多額の費用を投じて「補強という名のギャンブル」を行う必要はないだろう。これは「プロ」野球球団の経営としては批判されるべき姿勢かもしれないが、単純な「企業経営」として見れば至極真っ当な選択だと言える。仮に、毎年のように数十億円を投じて一流選手を獲得し、その結果として数年後に成績が上向いたとしても、必ずしも利益に繋がるとは限らない。むしろ、成績低迷中でも利益を確保できる経営戦略があるのであれば、それを選択することが「企業」としては合理的だ。

こうした状況下で、銀行出身のオーナーが「補強という名のギャンブル」を行うことは考えづらい。むしろ、現状の安定した利益構造を維持することに重点を置くと考えるのが自然だ。そう考えるとこの状況が続く限り、ライオンズが成績面で大きく強化されることは期待できない。

3.ライオンズは「勝利こそ最大の喜び」というファンを見放した

sinndarさんとの会話の中で、私たちのような「ライオンズの勝利こそ最大の喜び」と考えるファンにとって、この状況は非常に厳しいものであると再認識させられた。2020年に行われた球場改修の一つの目的は、「野球場に来るだけで楽しめる」という環境を提供し、試合のクオリティに左右されずに来場するファンを獲得することにあった。これは、野球場が単なる試合観戦の場である以上に、総合的なエンターテインメント施設として機能することを目指したものだ。

当初、私もこの戦略は「付随的な要素」としてならば、悪くないと思っていた。しかし、どうも最近はその「付随的な要素」がメインになってきているように感じられる。現状で十分な利益を上げられているのであれば、試合のクオリティに左右されずに来場するファンをメインターゲットとするほうが、経営的には安定的であることは間違いない。つまり、成績に左右されずとも観客を集め、利益を確保できる経営戦略のほうが合理的ということだ。

こうした経営方針の中では、かつてのような「勝利こそ最大の喜び」をというファンはライオンズから見放されたといっても過言でなはい。

4.今後「ライオンズが強くなるために必要な身売り」とどう向き合うのか

sinndarさんと話していたのは「今後ライオンズが強くなるとしたら、身売りしかない」という点だった。球団経営の優先順位が利益確保にシフトしている以上、大規模な補強や改革を行うには、オーナーシップの変更が不可欠だと感じているからだ。

それから二人で「どのような形の身売りならファンとして納得できるのか」という話題になったが、結論として「身売りは一つの時代の終わりであり、その後は別のチームとして見ることになる可能性が高い」という共通の見解に達した。たとえば、DeNAは「横浜」という地域球団としての定着を果たしたが、同様のことが「西武」ライオンズにできるかと問われると疑問が残る。ライオンズはもともと「西武」の色が非常に強い球団であり、地域密着型というよりは企業色の濃いチームだ。そのため、「別のチーム」として認識せざる得ない。

今後、我々のような「ライオンズの勝利こそ最大の喜び」と考えるファンは、ライオンズとどう向き合っていくのか、本当に難しい選択を迫られるだろう。企業経営としての正当性と、ファンとしての熱意との間で板挟みになることは避けられない。いずれにせよ、ライオンズファンとしての心の在り方を再考する時期が来ているのかもしれない。


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  1. プロ野球Freak, 観客動員数参照,2024年9月28日最終閲覧 ↩︎
  2. プロ野球Freak, 観客動員数,2023参照,2024年9月28日最終閲覧 ↩︎
  3. 官報データベース,株式会社西武ライオンズ 第75期決算公告参照,2024年9月28日最終閲覧 ↩︎

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