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シーズン中に多数の育成選手が支配下移行する状況は危険

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今晩は。ライオンズの支配下枠のあまり具合が気になりすぎるtthgです。

今日は「シーズン中に多数の育成選手が支配下移行する状況は危険」というテーマについて。近年のライオンズはシーズン中に育成選手が支配下に移行することが通例となっている。今年は現時点で支配下枠が7余っており、育成選手は26人いる。流石に全部を育成の支配下移行に使わないとしても、支配下枠を5割り当てると育成約5人に1人シーズン中に支配下移行する事になる。流石にこれは多すぎる。今回は、この点を深堀したい。主な内容は以下のとおり。

1.育成選手の支配下移行の本質は「前年末時点で未知数の選手から緊急補強すること」

2.前年度末時点で「来季1軍で戦力として見込めない」と判断された選手が1軍で活躍するケースはレア

3.打開策は外国人補強

1.育成選手の支配下移行の本質は「前年末時点で未知数の選手から緊急補強すること」

前年に支配下契約する選手は何らかの事情で次年度1軍で戦力として見込めない選手である。怪我明けの場合は「シーズン後半には戦力になるかも」という選手もいるが、それとて怪我の回復具合は未知数の部分が残る。一方で、育成選手を支配下移行する前提には「1軍で戦力が足りない」という状況がある。(そもそも一軍で戦力が足りているなら、育成選手を支配下移行しても1軍では使いどころがなく、支配下にする意味がない。)それ故、育成選手が支配下移行する場合には、「当該選手が緊急補強として機能する見込み」が求められる。(1軍で即戦力にならないなら支配下枠の浪費である。)つまり、育成選手の支配下移行の本質は「前年末時点で未知数の選手から緊急補強すること」にある。

2.前年度末時点で「来季1軍で戦力として見込めない」と判断された選手が1軍で活躍するケースはレア

ところで、前年度末時点で「来季1軍で戦力として見込めない」と判断された選手が5人も6人も1軍で活躍するということはあり得るのだろうか。普通であればそれは考えにくい。そうなる場合には、前年末時点の球団が余程周到に準備をしている状況である。例えば、「球団としてはある程度戦力化する選手の見込みはあるが、敢えて育成選手と競争させることにより当該選手及び周りの育成選手への刺激を与えること」が考えられる。だが、ここ何年も「若手の台頭」が課題のチームが今年だけ適切な判断をできているというのは少々期待しすぎに思える。

3.打開策は外国人補強

上述のとおり、育成から支配下に何人も移行する状況で勝てるケースは想定しにくい。(例外としてそ現行の支配下だけで勝てるという場合はあり得るが、怪我等で70人目一杯使っても戦力不足になるケースが多々あるのにそこから1割減で勝てるというのは現実的ではない。各チームがけが人を育成化して支配下枠をフルに使おうとするのがその証である。)では、打開策は何か。中長期的には育成力を向上してストーブリーグの時点で来季の見込みを立てられるようになることである。ただし、それは長期プランなので即効性はない。現実的には外国人補強である。今からでもメジャーの招待選手でロスターから漏れた選手は獲得し得る。勿論ストーブリーグで獲得する方が確率は高いが背に腹は代えられない。3Aクラスで良いので獲得すれば育成の支配下移行で何人も補強することを夢見るより確率は高い。

外国人の場合、日本への適応の問題で実績通り働かないケースは多い。野手4投手4で競争させても当たりはトータルで外国人枠内になることも十分想定される。今年のように打線が明らかに不安である場合、野手で3枠使うことも考えると余計人数は多くいて困らない。外国人は活躍したらしたで次年度流出の可能性もあるのでFA補強に比べて「上が詰まって育成を阻害する」リスクも低い。また、育成化したけが人を無理に復帰させるぐらいならシーズン全休させて1年限りの助っ人として割り切って外国人で補充する事も大事である。今のライオンズが支配下枠を7も残して大半を育成の支配下移行に使うような余裕があるようには思えないのである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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