NPBはFA選手の獲得球団に当該選手との契約前に人的補償のプロテクトリストを供託する事を義務付けるべき

今晩は。Mステの録画を見ながらブログを更新していたら元ライオンズの野上氏の奥さんが出てきてFAがらみの記事を書くに当たり複雑な気分を味わったtthgです。

昨日の宮川投手と元山選手のトレードに関する記事についてsinndarさんより下記のコメントを頂いた。正直なところtthg自身も若干迷いながら書いていたところもあり、sinndarさんが言うように元山選手の打力については不満だし、宮川投手の価値と見合っていないと思う所もある。それ故こうしたご意見もあるということを紹介しておきたい。

さて、今日はFAの人的補償に関してプロテクトリストの提出の方法についてNPBへ一つ提案を行いたい。昨日Xで下記のようにつぶやいたところtthgのポストの中では比較的多くの人に見ていただいたのでもう少しブログで深堀りしたいという趣旨である。

主な内容は以下のとおり。

1.本件の契機:山川選手の人的補償のプロテクトリスト提出をめぐる当事者の声

1-1.ライオンズ側の反応

1-2.ホークス側の反応

2.人的補償のプロテクトリストがFA選手契約時に速やかに提出されるべき理由

3.NPBはFA選手の獲得球団に当該選手との契約前に人的補償のプロテクトリストを供託する事を義務付けるべき。

1.本件の契機:山川選手の人的補償のプロテクトリスト提出をめぐる当事者の声

本件を考えた理由は山川選手の人的補償のプロテクトリストをめぐって当事者であるライオンズとホークスのフロントからメディアにコメントが出て来たことである。FA騒動がやっと終わってもうこの話題から離れられるかと思ったが更に延長戦があったようだ。両球団の反応は以下のとおりである。

1-1.ライオンズ側の反応

西スポWEBOTTO!は、以下のように報じている。

渡辺GMは(中略)2月のキャンプ直前まで熟考する可能性については「そこまでしたら(ソフトバンクから人的補償で来る)選手がかわいそうじゃないかな」となるべく早めに結論づける考えを示した。

西スポWEBOTTO!2023.12.19 15:37配信、FAでソフトバンク移籍・山川穂高の人的補償、西武渡辺久信GMは「リストを見てから」 早めの結論示唆「選手がかわいそう」より引用、2023年12月23日最終閲覧

正直なところ、ライオンズとしても全部本音で語っていない可能性はある。ライオンズとしては盤外戦術で少しでも自軍のイメージを上げ、ホークスのイメージを下げる動機はあるので、純粋に選手の事を心配していると受け取ることはできない側面がある。ただし、GMのこれまでの言動や著書を見ると真っすぐな性格で良くも悪くも本音が出るタイプに見えるので全くのポーズとは言い難い。少なくとも転居を伴う選手に取って早めに決めるべきというのは筋の通った主張である。

1-2.ホークス側の反応

一方ホークス側の反応についてはスポニチがホークス三笠GMが下記のようなコメントをしたと報じている。

いつとは決まってないですが、決まるのが遅かったというのもありますので、なるべく早く(提出)というふうにと思っています

スポニチSonichi Annex、2023年12月22日 06:00配信、ソフトB・三笠GM 山川獲得の人的補償プロテクト名簿提出 「なるべく早くというふうに…」より引用、2023年12月23日最終閲覧

これはハッキリ言って理解しがたいコメントである。契約が決まるのが遅かろうが自分の選手の状況が変わるわけではない。どうしてもプロテクトしたい選手とそうでない選手の判断はいつでもできる。あらかじめリストを作っておいて契約出来たら即日ライオンズに渡せば良いだけである。それをしないのは怠慢のそしりを免れない。ホークスとしては田中正義投手のように人的補償で放出した選手に活躍されたらたまらん、という思考が働くのは分からんでもない。特に今回はいわくつきの選手を獲得しており、その選手と事実上のトレードを行う選手の価値次第ではファンの反発が予想される。その上、山川選手が活躍せず、補償の選手が活躍でもしたら目も当てられない。だから慎重に選定したいということもあろう。だが、ハッキリ言ってそんな理由でライオンズに迷惑をかけるのは筋違いである。

2.人的補償のプロテクトリストがFA選手契約時に速やかに提出されるべき理由

さて、tthg的に人的補償のプロテクトリストが速やかに提出されるべき理由は渡辺GMが言う「移籍する選手のため」だけではないと考えている。一番の理由はライオンズ側に「調査」する時間がなくなるという事である。FA獲得側は調査対象は一人で済むが、人的補償を請求する側はリストが来ない限り最終的な獲得候補を絞り切れない。リストが外れそうな選手を予想はできても完璧に一致するとは限らない。ライオンズ側が予想しない選手が漏れていた場合そこから「調査」が必要になる。今回は「手癖が悪い」選手や「女癖の悪い」選手を獲得しては目も当てられない。特に明らかに不自然なプロテクト漏れは公になっていない不祥事を抱えている可能性がある。以前イーグルスから巨人へ移籍した柿澤選手がイーグルス時代から窃盗を疑われていたと報じられた1ことがある。そうしたケースが疑われるだけに不自然なプロテクト漏れは慎重に調査する必要がある。獲得側が一月も「調査」できるなら、人的補償にも「調査」が十分できる時間が与えられるべきである。

  1. 東スポWEB、20182018年7月9日 16:30配信、窃盗逮捕の元巨人・柿沢貴裕容疑者は「球界のルパン」楽天時代から囁かれていた悪評、2023年12月23日最終閲覧 ↩︎

3.NPBはFA選手の獲得球団に当該選手との契約前に人的補償のプロテクトリストを供託する事を義務付けるべき

ではこの問題を解決するために何ができるか。獲得される側としてはFA公示後一週間以内に獲得の意思のある球団が契約した場合の人的補償のプロテクトリストをFA宣言した選手の所属先球団に提出するという事にして欲しい。ただ、これでは獲得までの間の戦力の変動に対応できないので、百歩譲ってFA選手の正式契約前に人的補償のプロテクトリストをNPBに供託する事を義務付けてはどうか。(もちろん、契約した場合は契約当日にNPBに通知し供託したリストを元所属球団に開示することも含む。)その場合も正式契約を遅らせた場合には対応できないが、契約を遅らせれば他球団から横やりを入れられるリスクを負うので一定の歯止めにはなる。補償すら十分吟味できないようなやり方でリストを提出するとかはいくら何でも酷い。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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