今晩は。久々に心底感動したtthgです。
劇的すぎる幕切れだった。後1点で勝ちの場面で無死一塁。次の打者バスターはまだ分かる。一死二塁からでは守備固めに入っていた下位打線で点が取れないと判断するのは妥当だからだ。しかし、バント成功して一死二、三塁ならばスクイズまであるので普通はバントである。しかしそこで中嶋監督の選択はバスターだった。これには驚いた心底驚いた
しかし、理にかなった戦略ではある。バスターは相手がバントと決め込んで来るほど守備陣形が乱れるので普通のゴロがヒットになりやすい。そういう意味では、理屈では理解できても実際にやるのは勇気がいる。絶対勝ちたい試合でギャンブルして失敗したらどうしようという思いが頭に浮かんで自重してしまう監督のほうが多数派だろう。しかし中嶋監督はそれを実行し、小田選手も見事に仕事した。素晴らしい作戦選択にそれを成功させる選手。これが優勝チームの力というところをまざまざと見せつけられた。
tthg的には、下記の記事で書いたように、バスター推進論者なので今日の試合でバスターの効用が世に知れ渡ったのはうれしい。ただし、それでも無死一、二塁でバスターを予想できなかった事は認めなくてはいけない。今後は同様の場面でバスターという選択肢を頭に入れて観戦したい。
マリーンズとしては、9回はしてやられたのは仕方ない。惜しまれるのは6回の岩下投手が宗選手にホームラン打たれた所。宗選手のホームランの前、指(おそらく爪)で一度ベンチに下がっている。シーズン中からそうなのだが岩下投手は序盤全く打てないような投球をしていても中盤に勿体ない失点で勝てない投球が散見される投手である。球速も1-2キロ落ちてきていて球の力感も落ちていた。(少なくともtthgには見えた。)6回頭か、アクシデントの所で変えるべきだった。昨日田嶋投手を77球で諦めて継投したバファローズとは対照的だった。
一方で、これで終わらなかった反撃はすばらしかった。とくにマーティン選手の走塁でもぎ取った7回の一点は良かった。そもそもマーティン選手は足の骨折明けで未だにフルスイングした時に痛みで苦悶の表情を浮かべることのある状態である。7回で先頭のランナーなので代走もあり得るところである。しかし勝つためには2点以上取らないといけないのでマーティン選手を下げなかった。
これで普通は走力は期待できないところだが、マーティン選手は次のエチェバリア選手のレフトフライで激走して二進。そのマーティン選手を代打佐藤選手が執念のヒットで同点。ベンチも選手も勝つためにできる事をトコトンやって結果を出したのは素晴らしかった。負けはしたがマリーンズも少ない戦力を本当に工夫して良く戦っていた。
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