片岡氏の暴露よりそれを即したデーブ大久保氏の方が問題ではないか？

今晩は。デーブ大久保氏に不信感タップリのtthgです。

今朝Twitterを眺めていたらまたライオンズのFAの話で盛り上がっている。今季はこの手の話は終わりだと思っていたら、下記の動画で元ライオンズの片岡氏が（おそらく）前本部長の鈴木氏のFA残留交渉における下手な交渉を暴露したという事だった。

tthg的にこの動画の件に対する第一感は「なぜ今？」というものだった。確かに前本部長があまりよろしくない交渉をしていてそれが渡辺GMに代わった事で良くなったという情報は有難い。しかし、tthgも下記の記事で書いたように現GMの就任で潮目が変わったという事は、外から眺めていてもおおよそ想像のつく話である。

渡辺ＧＭ体制で流出の潮目は変わったがそれは万能薬ではない。

そして、今更既に退団した鈴木前本部長の交渉の下手さが確定しても現状が何か変わるわけではない。だから、tthgにはそれを知っても「ヤッパリか」と思うだけである。これが前本部長が在任中に「西武ライオンズを変わって欲しい」と切に願って涙の告白とかなら球団変革のキッカケにもなるので評価できるが、本件は既に旬の過ぎた情報である。そして片岡氏はなぜ旬の過ぎた情報を暴露したのか疑問だった。

その答えは動画の中にあった。動画の2:40〜を見て欲しいのだが、FAの話は退団相手のデーブ大久保氏から振られている。そしてデーブ大久保氏が「今だから言えるFA移籍の理由は？」的な事を聞かれて片岡氏は一瞬困ったような表情を浮かべている。そして、ここで一瞬編集でカットされた部分がある事を伺わせるコマがある。これらを見ると片岡氏的にはあまり話したくなかった様子が伺える。

片岡氏的にはハッキリ言ってリスクが大きい発言だ。彼は今ジャイアンツのコーチだが、コーチは監督が変われば即クビになり得る存在でいつまでやれるか分からない。その後の事を考えたら古巣にコーチとして復帰は一つの選択肢だ。しかし、ここでOBとはいえ古巣の前本部長の暴露話をするようでは現ライオンズの幹部から睨まれてお呼びがかからないという事も想定される。ここで元身内を売るような事はあまり賢い選択とは思えない。だから躊躇した。しかし、先輩で現役時代コーチと選手という関係だったデーブ大久保氏に押し切られて話してしまったという事ではないか。

ではなぜデーブ大久保氏はそんな話題を振ったのか。一つは渡辺GMの事を褒めたいという動機である。彼は渡辺GMが監督時代にコーチとして高く評価していた人物で08年の日本一の功労者と言われている。情に熱いタイプなので前本部長のダメさを世に暴露して渡辺GMへの賛辞を送りたいという意図があったと推測される。

しかし、それだけではなく前本部長を批判したいという意図を感じられるような話し振りだったので調べたところ下記のような記事が出てきた。これはデーブ大久保氏が菊池雄星投手への暴行か理由でライオンズを解雇され、デーブ大久保氏がライオンズを訴えて法廷闘争をしていた時期にデーブ大久保氏本人が書いた記事なのだが、散々解雇が不当だと書いている文脈で「球団側の前田康介球団本部長、鈴木葉留彦編成部長の「（契約解除を）強引にやっちゃおう」と打ち合わせる声が入っています。」と書いている。あからさまに鈴木前本部長に不信感たっぷりの記述である。

https://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20110203/bbl1102031053000-n1.htm

その後大久保氏はライオンズと和解したたような報道もあるが、デーブ大久保氏が鈴木前本部長に対して、未だに根に持っていて片岡氏に暴露を迫ったというのが本音ではないだろうか。仮にそうであるならば自身のYouTubeチャンネルの再生回数のために（稼ぎのために）波風立てるのはやめて頂きたい。片岡氏もライオンズOBとして潜在的なコーチ人材であり、上記の動画の中でも「足が遅くても打球への反応速度を早めれば一軍で通用する守備ができる」とコーチとして面白そうな発言をしている。そういう人材に古巣との関係が悪化するような発言を公の場即すのはライオンズにとってマイナスである。仮に大久保氏の側にtthgが想像するような悪意がないとしても今後はライオンズOBとしての自覚を持って渡辺GMの足を引っ張るような発言は謹んで頂きたい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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