2020ライオンズが参考にすべき(だった)1997-1999年のライオンズ。

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今日は、ライオンズ歴史家のtthgです。

今日は、少し昔話をしたい。具体には1997-1999年のライオンズである。なぜかというと、今のライオンズは1997-1999のライオンズと状況が似ていると思うからだ。1997年のライオンズは清原氏のFA移籍で優勝は絶望的と思われていた。しかし、清原氏の分はマルチネス氏の加入に埋まった。更に大友氏、高木大成氏の台頭と松井稼頭央氏の本格化で機動力のある上位打線形成が形成されそこに鈴木健氏、佐々木氏という中距離打者がが絡み強力打線を形成していた。投手の方は西口・豊田現投手コーチを中心としてに石井貴氏、故森慎二が脇を固める形で最強とは言わないまでもそこそこ戦える戦力を揃えていた。そして結果は3年ぶりの優勝だった。

次の年はほぼ同じメンバーで優勝したが、リーグ戦の内容はグダグダ、日本シリーズは2年連続の敗退。打線としては佐々木氏の衰え、投手陣では豊田氏の故障と森慎二氏の不調が大きな要因だった。この時点で1999年に向けて何か手を打たないと次年度以降は難しい状況だった。



このような状況で迎えた1998年オフ。ライオンズの一つの大きな施策は「守れないマルチネス氏」の放出だった。ファーストすらろくにこなせないマルチネス氏は打線の中で武器でもあると同時に打線の選択肢を狭める存在だった。そして、捕手出身の高木大成氏もファースト専業であり、更には鈴木健氏のサードも不安だった。ここでライオンズはマルチネス氏の長打力よりも守備を重視し、長打力は高木大成氏の成長と守れる新外国人に賭けることにした。ここで高木氏が30本クラスに打者に成長して新外人があたっていれば、1999年以降中長距離打者として成長した松井氏と共に打線の中核を担いマルチネス氏の穴は埋まる可能性はあった。しかし、現実には高木氏は成長せず、新外人は全くのはずれ。更には鈴木健氏まで衰えてしまい、この構想は失敗に終わった。

1999の投手陣は、怪物松坂選手の加入、豊田氏の復帰、石井貴氏の覚醒、抑えにベテラン西崎氏が加入と最強クラスだっただけに打線の構想が破綻したことは致命的だった。打線がうまく行っていれば第三期黄金期の形成も夢ではなかったとすらtthgは考えている。打線の代替案としては高木大成氏のレフト又は捕手へのコンバートとマルチネス氏のファースト守備の強化を図ることだった。レフトは佐々木氏の退団で空いていたし、捕手は伊東氏が1999年で37と世代交代を進める時期だった。捕手は1998の日本シリーズでは石井琢朗氏に散々走られまくっていただけに伊東氏に肩の不安が付きまとっていたという事情もあった。最も、伊東氏の球団での立ち位置を考えるとレフトが妥当だっただろう。いずれにせよ1999年時点で26歳で伸びしろのあった高木大成氏のコンバートとマルチネス氏残留というオプションと共に守れてそこそこ守れるサードかレフトの外国人の獲得を進めるべきだった。

ところで、この1997-1999のライオンズは2018-2020ライオンズに当てはめて考えると似た要素がたくさんある。2018に辻監督の二年目に久しぶりの優勝。しかしポストシーズンで敗退。そのオフに浅村選手と菊池投手の移籍で戦力的なダメージを受けるも2019は終盤の奇跡的な追い上げにより優勝。(1998も7月終了時点で首位と9.0ゲーム差という苦しいシーズンだった。)そのオフに秋山選手が抜けて更に打線が弱体化した。さらには栗山選手や中村選手の衰え懸念がある。2020の打線は1999のようにガクッと得点力を落とす懸念がある。対照的に投手陣は髙橋光投手、今井投手、松本投手などが本格化し多和田投手が戻ってくれば1999年と似たような状況になりうる。

今更言っても遅いかもしれないが、2019オフの最大の課題は実は打線の破壊力をどう維持するかだったのではないだろうか。現状スパンジー選手とメヒア選手の復調待ちだが、彼らと競い合うレベルの選手を獲得し打線の核となりうる外国人を二人用意するという作戦が必要だった。もちろん投手陣が1999のようになるという保証もなければ、栗山選手や中村選手の衰えについて確定しているわけでもない。しかし、歴史を振り返れば、当てにしていたベテランの急激な衰えという事実と向きわねばならないことも確かである。コロナの影響で何が正しい判断であったのか判明するのは少し先のことになるが、2020が1999と同様大きな分岐点だったという結果になる気がしてならない。

なお、1997-1999近辺のライオンズの事情は下記のサイトを参照されたい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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