一流選手は「自分の能力を敢えて使うわない」という選択ができる。
今晩は一流選手の条件を探るtthgです。
雑誌Numberの1001号を読んでいたら、サッカーの中田英寿氏がヨーロッパリーグに移籍した時に、日本ではチャンスメイカータイプで自身も得点よりアシストを好む方なのに移籍初年度は徹底的にこだわったという記事が載っていた。中田氏のヨーロッパデビューは鮮烈で当時世界最高峰のリーグのトップチームのユベントス相手に2得点。これが中田氏が当時の所属チームでのポジションを確保するために大きく役に立った。サッカーの場合、日本人の立ち位置は野球のそれより低い。日本人がヨーロッパリーグで戦力として認知されるには「得点」という結果を示すことが必要だった。だから中田氏は意図的に得点を狙っていた。その結果が最高の形で実現したのである。
慣れない、海外で自分の本来の役割でないことを本場のトップチーム相手に成し遂げるのは普通の選手ではできない。それが中田英寿という日本サッカー界の歴史にその名を深く刻んだ選手の神髄なのだろう。野球界においてもイチロー氏には似たような話がある。イチロー氏はチャンスメイカーとして一流だったが、打撃練習ではいとも簡単にスタンドに打球を放り込んでおり、自身もメジャーにおいても「(打率が)2割2分でいいなら、40本(打てる)と言っておきましょうhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC」と発言している。実際日本では95年に25本打っているし、メジャーでも05年に15本打っている。通算でも日米通算235本打っていて決してホームランを打てない打者ではなかった。
しかし、イチロー氏の場合は一番打者として出塁を第一に考えていたのでホームランを敢えて狙わずにいた。しかし、必要な時はしっかり狙ってホームランを打っていた。おそらく「大きいのも打てる」と相手に思わせることが配球などに影響してくることを狙っていたと思われる。
真に一流と呼ばれる選手は「自分の中にある能力を敢えて捨てる」あるいは「必要に応じて使い分ける」という芸当ができる。どの能力を使うかというレベルに至る選手はほんの一握りであり、多くの選手は一つの能力をトコトン極めて勝負する。一流とそれ以外を分ける一つのポイントはそこにあるのではないだろうか。もっともこんな話をすると、時代は違うとはいえ打率.367本塁打52本という成績を残した落合氏から「どっちか選んでるうちは二流だよ」と言われそうであるが、、、。
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一流選手は「自分の能力を敢えて使うわない」という選択ができる。 https://t.co/31zbsYOyns— tthg1994 (@tthg1994) May 3, 2020