ナインティナイン岡村氏の舌禍事件から考える現代的メディア対策。

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今晩は。炎上が嫌いなtthgです。

今日は、ナインティナインの岡村氏の舌禍事件を題材にプロスポーツにおけるメディア対策の在り方について考えてみたい。ご存じの方も多いと思うが芸人であるナインティナインの岡村氏が自身の深夜ラジオで「コロナによる不況で普段は風俗で働かないような(容姿の)女性が風俗で働くようになるのでそれまで風俗通いを我慢すべき」と持論を述べたところ炎上した。(詳しくはこちらを参照されたい。)岡村氏の発言自体は褒められたものではないし、公共の電波で使ってする話ではない。



しかし、「深夜ラジオ」という媒体は本当に「公共の電波」というべきなのか疑問はある。少なくともネットが十分に発達していなかった昭和の末期や平成初期における深夜ラジオは「公共の電波」というくくりで語るには少し違和感のある媒体だった。当時の深夜ラジオとは「本当は公共の電波では流せない居酒屋トーク」をコッソリ電波に乗せてリスナーとやりとりする媒体だった。当時そこで話された話はパーソナリティとリスナーで共有されるが、それがメディアで問題視されるようなことはなかった。(問題視されたとしても今回の岡村氏のように袋叩き合うことはなかった。)

モチロン、今回の岡村氏の発言は居酒屋トークでも許されない発言という側面もあろうが、その事の是非は本記事の主題でないので割愛したい。プロスポーツ側として意識しなければならないのは、「今は深夜ラジオでさえネットラジオで後から聞きなおすこともできれば、ネットで個人がそれを批判したり拡散したりできる時代になった。」ということだ。マスメディアだけが発信できた時代には多少の失言も見過ごしてもらえたが、もはやそういう時代ではない。ネットにおけるバッシングは一度始まったら方々に拡散するので収集が付かなくなる。昔は大手メディアが相手にしなければ大した問題にならずに済んだ発言が袋叩きにあう。

そう考えた時、プロスポーツの側のマスコミ対策もおのずと変わらなくてはならない。スポーツ選手はどんな小さなメディアの取材であってもその発言が炎上しないよう注意しなくてはいけない。最近はSNSで自ら発信している選手も多いが、それも常に炎上するリスクがあると考えるべきだ。メディアが入っていない後援会的な会合でさえもそこにいた個人がSNSなどで発信すれば同様のリスクが発生する。残念ながら、本当に信頼のおける人と会話するとき以外は「常にカメラが回っている」という意識を持っていないと炎上リスクが発生する時代になってしまった。

正直、それは選手にとって随分と息苦しい時代になったことを意味するわけだが、そればかりはプロスポーツの側でどうすることもできない。できることはその時代に合わせて行動するしかない。選手たちは「岡村さん大変だな」と思うのではなくそれを他山の石とする心構えが必要である。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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