「球速」より「制球及び緩急」をすべき?
おはようございます。球速以外の能力に注目しているtthgです。
先日カープの床田投手とラインズ今井投手の投げ合いがあった。結果は床田投手の勝ちだったが、この試合の二人の投球内容の違いは示唆に富むものだったと考えているので、今日はその事について。主な内容は以下の通り。
1.キッカケとなったカープ床田投手とライオンズ今井投手の投げ合い
1.キッカケとなったカープ床田投手とライオンズ今井投手の投げ合い
6月11日に行われたカープ対ライオンズの試合はカープ床田投手とライオンズ今井投手の投げ合いだった。この試合は結果的に床田投手が投げ勝ったわけだが、二人の投球内容は実に対照的だった。今井投手は150キロ中盤のストレートをバンバン投げ込んでいた一方コントロールは微妙で時折真ん中高めや逆球が散見された。一方床田投手はストレートは140中盤だが、コントロールは抜群で緩急が効いていた。これを見た時に「筋トレ身体を大きくして球速を上げる」という投手の成長のアプローチに若干の疑問が生じた。
2.筋トレで身体を大きくするリスク
今井投手以外にライオンズは年々身体が大きくなる髙橋光成投手もいるが、トレーニングによってスピードが上がっても制球が良くなることはない。筋トレで身体の大きさに変化が生じるということは、それにあった投球フォームも見つけなくてはならない。今年の髙橋投手のように怪我で出遅れでもすれば、そのアジャストに時間がかかるためマイナスになる事もある。(土曜日の中継で髙橋朋己さんが髙橋光成投手について「本来キャンプとOP戦でアジャストしないとダメ」と言っていた。)
そして、アジャストしたからと言って制球が良くなるとは限らない。体の変化が球速強化には適していても制球には不適という場合もあり得るからだ。毎年筋トレで身体を大きくするアプローチは制球面では不安を抱えているように思う。いくら速くても制球が悪ければ一定の確率で打たれる。それがプロレベルの現実であり、ある程度抑えることはできても肝心のところで1-2点奪われて負ける。制球が安定しなければ結果の安定的な底上げはできても、真のエースとしてここ一番で投げ勝てる投手になることは難しい。
3.球速と制球及び緩急の優先度
また、球速を強化すると言っても100~130球投げることを考えるとその全てでMaxの球速を維持するのは難しい。どこかで力加減をゆるめてなげなければスタミナ切れを起こす。また、年間通じて球速を維持するには筋トレの継続が必要であり、肉体的な負荷も大きい。夏場の疲労時に球速が落ちるリスクもある。制球が悪ければ四球で球数が嵩んで疲労リスクも増加する。一方で、疲労や調子、スタミナ切れにより球速が落ちてもコースに投げ切り遅い球をより遅く投げれば結果的に球速差は維持される。制球が良化すれば四球リスクも減り球数が減るので疲労リスクも下がる。
もちろん、球速があったほうがより確実に抑えられるのは確かである。もっとレベルの高いメジャーに行こうというなら、制球や緩急だけでなく球速も追及する必要がある。その意味では筋トレで身体を大きくしても制球が改善される道を探るべきである。だが、そもそも制球や緩急に問題があるならば、幾ら球速を増して成長に限界がある。そう考えると、どちらを優先して強化すべきかという問いには簡単に答えを出すことは難しい。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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