おはようございます。渡辺監督代行就任で多少野球観戦へのモチベーションが上がったtthgです。
今日は、渡辺監督代行に求められることについて書きたい。主な内容は以下の通り。
3.渡辺監督代行が今すべきは、自身が「監督交代以上の」新たな刺激になること。
1.渡辺監督代行就任というカンフル剤が効いたことについて。
先週ライオンズは渡辺監督代行後初めての一週間を終えた。結果は3勝3敗の5分。5月のひどい戦いぶりとは多少イメージが変わった。これについては松井監督休養、渡辺監督代行就任というカンフル剤が一時的に功を奏したと考えている。下記の記事でも述べたように監督の首が飛ぶというのは選手に一定の危機感を生じさせるわけで、それは選手を刺激する。もちろん、そんな劇薬を使わなければ変われないのはプロとして情けないし、「できるなら最初からやっておけ」という話ではある。一方で、組織として結果が出せない状態が続くと個々人の努力ではどうしようもない負のオーラが組織に充満して抗えないというのは一定程度事実であり、仕方のない事でもある。それを劇薬を使って変えるのは組織の危機管理として大事であり、それが一定の効果を生んでいるのは喜ばしいことである。
2.カンフル剤の効果は長くは続かない。
とは言え、カンフル剤の効果にいつまでも頼ってはいられない。カンフル剤は一時的な効果しかない。喉元過ぎれば熱さを忘れるではないが、「監督の首が飛ぶ」という事実も1月もすれば過去の事である。人間の脳は一つの事でいつまでも刺激を受け続けることは難しい。数か月前になにか刺激的な事があっても、それが今も脳裏に焼き付いて今の自分に刺激を与えるということがどれだけあるかというと、正直ほとんどないというのが人の実情である。人間は忘れる生き物であり、過去の刺激はだんだんとその効果が薄れていく。現状いきなり選手の実力が飛躍的に向上するということはあり得ない話なので、今のライオンズの状態を更に改善しようと思った時、「監督交代以上の新たな刺激」が必要になる。
3.渡辺監督代行が今すべきは、自身が「監督交代以上の」新たな刺激になること。
「監督交代以上の」新たな刺激になることが、渡辺監督代行に今求められることである。先週は「監督交代」自体がチームに活を入れたわけだが、その効果を持続的なものにするためには「渡辺監督代行の手腕」が求められる。手腕と言っても作戦選択やスタメン選択が主眼ではない。正直今のライオンズは作戦選択云々の前に、選手が自分の持てる力を100%発揮しているようには見えないことが問題である。少なくとも4-5月の戦いはそうであった。(だからこそ、監督交代というカンフル剤が効いたのである。)それぞれの力を100%発揮するために「渡辺監督代行自身が」選手を鼓舞しなくてはならない。
それは口で言うのはたやすいが、人を動かすというのは難しい。単に優しくしたり、厳しくしたりしても人はついてこない。そういう小手先の話ではなく「人としてリスペクトされる」事が必要である。具体的に言えば「この人には自分にないものがある。この人の言う事ならとりあえず耳を傾けてみたい。」そう選手やコーチに思われることである。そういう状態になれば多少厳しいことを言っても響くしモチベーションが低下する事はない。その状態で、渡辺監督代行がチームの進むべき道を示し、助言を与えるならば、チームを刺激する。その結果、選手とコーチ一人一人が「現状を変えていこう」という強い決意を持ち、それに伴う行動を起こせば多少なりともチームの空気は変わる。そして、現状の選手の実力が100%発揮され、4-5月のように「何をやってもダメ」という状態からは脱却できるだろう。
4.ただし、それも付け焼刃であることを忘れずに。
ただし、上記のことが実行できても、今後5分ぐらいの戦いしかできず、根本的に借金を帳消しにするほど勝てるとは思えない。それがtthgの見解である。育成不足と補強不足でボロボロのチームの空気を変えてもそれが根本的な解決にはならない。本格的なチームの変革は前にも述べたように球団全体で取り組まなくてはならず、渡辺監督代行一人ではどうにもならない。それはいみじくも渡辺監督代行がGMに就任してからのフロントの動きを見ても明らかである。明らかに改善されたところもあるが、根本的にチームが変わったかというとそうではないからだ。とりあえず、その事は頭にいれつつ、(過大な期待はせずに)多少変化を見せたライオンズの今後を注視したい。
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