今晩は。Xで新潟で住んでいた地域の大雪の様子が流れてきて驚いたtthgです。
今日は宮川投手と元山選手のトレードについて。主な内容は以下になります。
3.呉選手退団で薄くなった選手層を補うという意味では有益なトレード
1.宮川投手は放出して良い投手だったのか?
まず、ライオンズが手放した宮川投手について。宮川投手は今季先発転向を試みるも思うように結果を出すことが出来なかった。ドラ1とは言え来季満29歳と若くはない。先発は比較的駒が揃っているので不足気味の野手の補強のためなら手放すのもやむなしという側面はある。しかしながら、投手の中では不足気味の中継ぎとして見た場合にはいささか事情が違う。中継ぎでセットアッパーになり得る存在としては実績的にも悪くない選択肢である。だが、下記の記事で書いたように、宮川投手は中継ぎ時代の2022シーズンキャンプで不自然に行方不明になった時期があった。
また、下記の通り2022シーズンの6月後半にも一軍帯同はしているのに出てこないという事もあった。
これらの事からすると、中継ぎで毎日準備すると肩肘の回復が追い付かないという事情があるようにも見える。或いは、本人が先発希望が強く今年失敗しても中継ぎへの再転向を拒否しているのか。いずれにせよ、中継ぎに戻せない何らかの事情があるのであればトレードするという選択は理解できるところである。
2.ライオンズが元山選手に期待する役割は?
次にライオンズが獲得した元山選手に何を期待するのかという点を書きたい。その事を考えるにあたり、「元山選手のプロでの実績」「ライオンズの内野手事情」を前提として振り返りたい。その上で、元山選手の具体的な起用法を「ショート」と「セカンド」の場合に分けて検討したい。
2-1.元山選手の実績をおさらい
元山選手のプロ入り後の打撃成績は以下のとおり
年度 | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
2021 | 97 | 235 | 53 | 3 | .255 | .322 | .332 |
2022 | 13 | 28 | 4 | 1 | .148 | .148 | .148 |
2023 | 22 | 42 | 7 | 0 | .179 | .175 | .175 |
守備については2022プロ野球オール写真選手名鑑1によれば2021年のショートのUZRが-2.6。初年度の打率.255出塁率.322はショートとしては最低限の質はクリアしているが、それ以外はレギュラークラスとしては物足りないというのが実情である。
- 2022プロ野球オール写真選手名鑑(日本スポーツ企画出版社、Slugger特別編集、2022年2月17日発売P16) ↩︎
2-2.ライオンズの内野手事情
一方、ライオンズの内野はというと、ショート源田選手セカンド外崎選手は基本的にはレギュラー確定。サードは佐藤龍世選手がレギュラーに近く時点は渡部選手となる。ショートについてはバックアップも児玉選手がいるが、セカンドは呉選手退団でバックアップが不在である。下記のライオンズ公式Xによれば山村選手や平沼選手が外野も視野にいれているようでその意味でも内野のバックアップは手薄という状況である。
2-3.ショートのバックアップを期待するなら
ここから、具体に元山選手が起用されるならどこかということを検討して行きたい。まず、ショートのバックアップとして考えるなら児玉選手との比較が重要である。元山選手児玉選手ともに来季満26歳と「数年かけて育成」という選手ではない。それ故純粋に現状の力を比較してどっちを使うべきかという選手だが、数字だけ見ると元山選手を児玉選手を差し置いてショートのバックアップ筆頭として扱うような選手には見えない。
2-4.セカンドのバックアップを期待するなら
次にセカンドはとうか。こちらは上述の事情で明確な二番手がいないので元山選手が候補になる。とは言っても児玉選手もできないわけではない。平沼選手や山村選手も緊急事態対応ぐらいはできるわけでどうしてもセカンドのバックアップが必要かと言えば微妙である。またtthg的にはセカンドは外崎選手以外なら佐藤龍世選手を使いたい。佐藤選手はセカンド経験はあるし、去年後半の打撃ができるなら、多少守備に目をつぶってセカンド起用するメリットは多い。まず、空いたサードで渡部選手を起用できる。来季はファーストとDHは外国人+中村選手栗山選手になる可能性が高く渡部選手の居場所がない。また、外国人は去就が不安定なので常に入れ替えがある。入れ替えの際渡部選手がファースト専だと選択肢が狭まる。サード渡部選手セカンド佐藤選手が機能するなら外国人の選択肢は増える。
「その場合外崎選手はどうするんだ」という疑問もあろうが、tthg的には外崎選手は外野も視野に入れるべきだと思っている。ここは本人が納得するというハードルはあるが、外崎選手は来季満32歳シーズンで在り運動量の多いセカンドを続けるのは選手寿命の観点から好ましくない。外野レギュラーが足りていない現状からするとこのタイミングで移行を考えても良いのではないか。少なくとも一気に移行せずとも将来的な外野転向を見据えてサード渡部選手セカンド佐藤選手ライト外崎選手というような起用を試して行くのは選択肢として悪くない。そう考えると元山選手をセカンドのバックアップ一番手としてどうしても必要なのかは微妙である。
3.呉選手退団で薄くなった選手層を補うという意味では有益なトレード
上述のとおり、具体的な役割を想定すると元山選手の優先順位は高くない。ただ、野手が全般的に不足気味であり、栗山選手や中村選手が常時守備につくことが難しいという現状なので怪我や不調で何人かいなくなると途端にやりくりが難しくなる。更に外国人野手二人が鳴かず飛ばずであれば、途端に一軍で使える駒が寂しくなる。そこまで行くと二軍で実践で育成したい選手を無理やり一軍のベンチに置く必要さえ出てくる。それは育成にもマイナスなので避けたい。その事を踏まえると、ファーストも含めてバックアップになり得た呉選手が居なくなった今、野手の最低限の選手層を確保する意味では有益なトレードだったと言えるだろう。ただし、宮川投手を出すならもう少しレベルの高い選手が欲しかったというのが正直なところではある。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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