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ピッチクロックはメリットの方が多い。

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今晩は。ピッチクロック歓迎派のtthgです。

今日はピッチクロックについて意見を書いてみたい。結論から言うとtthgはピッチクロックの導入に賛成である。tthgは基本的に西武の試合は144試合+OP戦とポストシーズンを観戦したい派だが、平日夜毎試合観戦というのは結構しんどい。基本的に毎日試合のある野球は推しているチームの試合を全部観ることも一苦労である。特に延長戦だと23時頃まで試合をやっていたりするので大変である。観戦に行こうにも日を跨ぐような帰宅時間になることもある平日ナイターには次の日の仕事を考えると足が遠のく。(立地条件の悪いベルーナドームは特に)そうした観点からすると下記の通り平均30分弱試合時間を短縮できるピッチクロックには大きな意味がある。

米大リーグ機構(MLB)が今季から導入した「ピッチクロック」が話題になっている。投手はボールを受け取ってから走者なしの場合は15秒以内(走者ありは20秒以内)に投球しなければ1ボールが追加され、打者も制限時間の8秒前までに打つ準備を終えていなければ1ストライクが追加される。試合時間の短縮を目指したこの新ルールは、野球というスポーツのあり方を変える可能性もある。日本のプロ野球も対岸の火事として静観
大谷翔平も対策「ピッチクロック」 時短効果1試合27分 - 日本経済新聞 - 日本経済新聞


一方、野球には「間」があることが不可欠という意見は拝聴に値する。一球ごとに時々刻々と変化する状況を読み取り次の展開を予想しつつ考える時間が野球の醍醐味の一つである。ただ、tthg的にはピッチクロックでこの醍醐味が失われるかというとそうではないと考えている。なぜなら、「間」が完全になくなるわけではなくその時間に制限をかけるだけだからである。

与えられた時間が短くなってもその時間内に効率的に作戦を考えたり、単調にならないよう工夫できる能力のある選手は相対的に有利になる。同じことをするにしても短い時間で効率的に処理できる選手のほうが野球選手としての総合力は高い。だが、今までは多少処理能力の劣る選手でも時間をかけて正解にたどり着くことができた。その部分の差異が可視化されるのも悪くはない。多少運動能力で劣るとしても情報処理能力に長ける選手が結果を残せるようになるならば、それも新しい野球の形である。tthg的には頭脳戦の部分にも興味関心が高いので、ピッチクロックという制限の中で素早く情報を処理できる選手を探すのも一つの楽しみである。

もう一つは「タイム」の重要性が増すという点もある。心理的に追い詰められて投手が本来の実力をだせずに滅多打ちというのは度々みかける光景だが、ピッチクロック導入でそれは更に加速する。そこで間を取るための「タイム」の重要性は相対的に増すことになる。一方でタイムの回数は制限されているから、チームとして「どこでタイムをかけるのか」という事が戦術として重要度が増す。

チームとしては、ゲーム序盤にタイムを使い過ぎて終盤の重要な場面で間を取れないということは避けたいが、ピッチクロックの影響で投手が単調になりやすい。特に経験値の浅い投手の場合は早め早めにタイムを取りたいが、取りすぎると副作用もある。そういったジレンマの中に新たな戦術上の注目ポイントが生まれる。ある意味ではタイムの回数制限を強くかければかけるほど、「タイムのタイミング」が戦術上の重要性を増すという面すらある。tthg的には、選手交代、バントやエンドランといった作戦面と同様に「いつタイムを取るべきか」という点に注目して試合を観たり、試合後にその点を振り返ったりするのも面白いと感じている。

それゆえ、tthg的にはピッチクロックのデメリットをあまり感じないので、試合時間の短縮が実現できるメリットのほうを優先して考えているのである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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