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打低の時代に外国人打者の成否は順位を大きく左右する。明らかに打力不足のライオンズは特に。

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今晩は。ライオンズの外国人補強が気になる。tthgです。

今日は更新する余裕があるので記事を書くことにした。ライオンズのドラフトについてはやたらと投手偏重ドラフトであることが気がかりだが、ドラフト候補生については詳しくないので「野手についてはなんらかの見込みがある」という事を信じて結果を待ちたいと思う。フロントの中でその「見込み」に相当するかもしれないのが「外国人」である。たまたま、先日来気になっていることがあって過去のデータを調べていたら、「外国人」についてtthg的に以外な事実が分かったので。そのことについて語りたい。


その事実とは、「近年外国人選手がチームの主力になっているケースは意外に少ない」という事である。「主力」を野手の場合「規定打席をクリアしてOPS.800以上」投手の場合「規定投球回クリア」または「40試合以上投げてセーブとホールドポイントの合計が25以上」と定義して計算すると人数が以下のようになる。

なお上記データは下記サイトのデータを元にtthgがまとめたものです。
データで楽しむプロ野球https://baseballdata.jp/
パリーグTVhttps://pacificleague.com/stats/team/batter?year=2023&game_type_id=1

この定義については異論もあろうかと思うので、「なぜこの定義にしたのか」という点を先に述べておきたい。基本的には規定打席と規定投球回をクリアしていることが条件になる。ただ、投手については中継ぎ抑えの勝ちパターンも非常に重要な役割をになっているので、投手を規定投球回だけで決めるのはあまりに乱暴なので「40試合以上投げてセーブとホールドポイントの合計が25以上」という条件を付けくわえた。単純な投球イニングや試合数を基準とすると、負け試合の登板を多くこなしても条件をクリアしてしまうためセーブやホールドポイントを基準にして概ね各チームの勝ちパターンの投手が該当するような基準とした。

「セーブとホールドポイントで合計25以上」は幾分少ないように思えるかもしれないが、下位チームの場合セーブ機会やホールド機会そのものが少ないのでこれぐらいにしないと基本勝ちパターンの投手が漏れてしまうのである。セーブとホールドポイント合計にしたのはクローザーが不調でセットアッパーがクローザーに転向したケースを漏れないようにするためである。野手については外国人にはクリーンアップを任せられる打力が求められる場合がほとんどなのでOPSで.800以上とした。

その上で、結果を見ると外国人が主力として成功している例はあまり多くない。投手については平均で先発で1.3人救援で3.1人。野手は全体で2.4人。総計でも6.8人しかいない。つまりパリーグ6球団で平均各球団1人しか外国人が主力を務めていないことになる。外国人枠は4ないし5であることを考えると多くのチームが外国人枠を有効に使えていない。

特に野手はOPS.800以上の野手は近年リーグ全体で6→5と推移しており、一人外国人野手を成功させるだけでも大きなアドバンテージになる。明らかに打線の迫力が足りないライオンズに取ってはここで成功できるかは今オフの大きなポイントと言える。外国人の場合一年活躍するとべらぼうに年俸があがり次年度他球団を潤すだけという副作用にも目を向けなくてはいけないが、日本人の育成に失敗してFA補強も望み薄の今のライオンズはそんなことも言っていられない。外国人野手を当てることも簡単ではないが、せめて複数の外国人を獲得して競争させるぐらいはやってもらい所である。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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