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山川選手書類送検については「警察が犯罪の立証に自信がない可能性」がポイント。

今晩は。日本目の安田選手のホームランで録画観戦をストップしたtthgです。

試合のほうがどうにもならない内容だったので山川選手の話題に進展があったのでその話を書きたい。なお、試合に関しては初回二本のヒットがあってしかも一つは長打だったのに点が取れなかったという相変わらずの拙攻ぶりだけを指摘しておきたい。

さて、下記のとおり、山川選手が書類送検された。今後は検察の判断になるが、tthg的にはいくつかポイントがあると思っている。一つ目は警察が「相当処分」という意見を付して送付したこと。もう一つは罪名から「致傷」が抜け落ちたこと。


相当処分について下記の記事によれば若狭弁護士と菊池弁護士がテレビで意見を述べている。いずれも警察が「相当処分」としたことで「警察が犯罪の立証に自信がないのでは?」という趣旨である。特に検察官の経験のある若狭弁護士が9割不起訴とかなり突っ込んで発言していることは注目すべき点である。

警視庁麻布署は23日、強制性交の疑いで西武山川穂高内野手(31)を書類送検した。昨年11月、港区のホテルで20代女性に性的暴行をした疑い。麻布署によると、起訴… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
【解説】西武山川穂高は9割以上起訴されないのでは 解雇できるかは難しい 若狭... - nikkansports.com
菊地幸夫弁護士が24日の番組で、山川穂高が書類送検されたことに言及した。重い罪にも関わらず、逮捕されず在宅で調べられていることに注目。警察が「この犯罪の成立に疑問を持っている」かもしれない、と述べた
西武・山川の書類送検 逮捕されないのは「警察も犯罪の成立に疑問」菊地弁護士語... - ライブドアニュース

若狭弁護士は「示談が成立している可能性もある」という指摘をしているが、今回のネタの発信元である文春が昨日時点で「和解は少なくとも現段階では成立していません。」と報じ相手方が争う姿勢であることを報じている。

5月23日、警視庁は西武ライオンズの山川穂高選手(31)を強制性交等の疑いで書類送検した。山川には、昨年、東京都港区のホテルの一室で、A子さん(20代)の衣類を無理矢理脱がし、陰部を強く触るなどした疑…
《強制性交で書類送検》「A子さんとの和解は成立していない」“侍ジャパン”西武・山... - 文春オンライン

仮に相手方が徹底抗戦なのに、警察が犯罪の立証に自信がないとすれば、よほど証拠に確たるものがないということになる。そこで注目すべきは罪名の変更である。報道ベースでは「強制わいせつ致傷」だったのに送検の罪名は「強制性交等」である。今回の事件で特に心証が悪いのは「女性にケガがを負わせた」という点である。一般的に相手が怪我をしたとなれば、「無理やり行為に及んだ」という印象が強くなる。また、刑法上も「強制性交等」に致傷が加わると無期懲役の可能性が増えるので非常に大きな争点である。だが、そこで警察は致傷の部分は送検の罪名に入れなかった。ということは警察側がこの点については検察の判断を仰ぐまでもなく立証不可と判断しているということになる。

一方で、山川選手は文春のインタビューでけがを負わせたことについてしぶしぶではなるが認めてはいる。日本の刑法では「強制性交等致傷」の「致傷」の部分はかなり広範囲に認めていて下記の弁護士の解説によれば

「加害者は,深夜,睡眠中の被害者宅に侵入してわいせつな行為を行ったものの,被害者が目覚めて加害者に反抗したところ,わいせつな行為を行う気をなくしてしまいました。そこで加害者は,逃走するために被害者を引きずるなどして怪我を負わせました。本件では,加害者の暴行は準強制わいせつ行為に随伴するものと言えるとして,強制わいせつ致死傷罪が成立するとの判決が言い渡されました」とある。

強制わいせつ致死傷罪,強制性交等致死傷罪について弁護士が解説 強制わいせつ致死傷罪と強制性交等致死傷罪は,それぞれ,「強制わいせつ」や「強制性交等」を行うことによって,被害者を死亡させたり,傷害を負わせたりする犯罪です。 まずは,「強制わいせつ」や「強制性交等」とは何かを解説し,その上で強制わいせつ致死傷罪,強制性交等致死傷罪について代表弁護士・中村勉が解説します。 わいせつ・強制性交等に関する罪
強制わいせつ致死傷,強制性交等致死傷|刑事事件の中村国際刑事法律事務所 - 刑事事件に強い元検事弁護士が強力対応|刑事事件の中村国際刑事法律事務所

必ずしもわいせつな行為の最中にけがを負わせるわけでなくとも、一連と解される行為の中でけがを負わせれば、犯罪が成立する。しかし、山川選手側が認めている状況で、強制性交等の罪の嫌疑はあるのに、致傷の嫌疑はないという。正直これらの点はつじつまがあっていない。そのため、報道内容と警察の捜査結果には一定の乖離があるように思われる。

tthg的には現状で山川選手について最終的な判断をするのは難しく検察の裁定を待って判断するべきと考える。球団としても、報道ベースでは同様のスタンスのようだが、当面はそれでよいと思う。ただし、不起訴になった場合捜査の詳細が分からないままに判断をする事になるので難しい判断になりそうである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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