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山川選手に対する球団の措置は現状概ね妥当。

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今晩は。山川選手の事件を悲しむtthgです。

遅くなったが、山川選手について。事実としては強制わいせつ致傷の疑いで捜査されているということである。それが文春で発覚して直後に抹消。tthgとしては現時点で球団の対応は概ね妥当という意見である。強制わいせつ致傷の成立には「暴行又は脅迫を用いて」わいせつな行為をすることが必要であるが、本人が「無理矢理行為に及んでいない」と主張している。恐らく山川選手の主張は「暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をしたわけではない。」ということである。この主張が事実なら、不倫は事実でも強制わいせつ致傷の罪はない。けがをさせたという点は本人も認めているが、双方同意のうえでした行為の結果怪我をしたというなら過失傷害罪の可能性もある。過失傷害ならば刑法的には大きく罪は軽くなる。(過失傷害は罰金か科料のみで刑務所行きにはならない。初犯なら起訴猶予とか不起訴もあり得るところ。)警察も事情聴取はしているが逮捕はしていない。今のところ球団としては、この点にかかる事実を十分確認する術はなく、警察の捜査結果を待って判断するというのは一定程度合理的な判断である。


とは言え、球団として全くお咎めなしというのも違う。これだけ事が大きくなると球団の興行・収益に支障が出る。球団としては、試合に出すなら山川選手から疑惑を晴らすだけの説明をしてもらう必要がある。また、それをファンの多くが納得する状況をつくることも必要である。(疑惑が出た当初試合に出したのは問題だった。)現状山川選手が弁護士を雇って事件の詳細は話さないというスタンスなので、この状況では試合に出すことは賢明とは言い難い。

これに対する別の立場として山川選手の不貞行為と過失傷害だけでも解雇相当という意見もあろう。一応刑法犯だからという理由はありえなくはないが、例えば交通違反で一発免停のスピード違反なども刑法犯である。tthg的には有罪でも収監されない罪で一発解雇は重過ぎると感じる。

別の事情として、解雇してしまうと自由契約なので他球団が取り放題になってしまう。アメリカで同様の疑惑があってどこも契約されなかったバウアー投手と契約する球団がある中で、他球団が取らないという保証はない。特に不起訴や起訴猶予になった際は同様のことがなされないとも限らない。その意味でも解雇は軽々に判断すべきではない。

ということで、現状が妥当な判断だとは思うのだが、一つだけ球団の措置に不満な点がある。それは、「山川選手を行動にはもっと球団として制約を設けるべき」という点だ。下記の報道では二軍の練習に参加したとされているが、これでは「疑惑のまま事態が膠着状態でもほとぼり冷めたら復帰する算段なのでは?」と疑われる。疑惑の段階のなので本人がコンディションを整える権利も一定程度認めるとしても、別メニューで一人で練習をやらせるなどして隔離して「謹慎中」であることを明確にすべきである。

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なお、本件については、現状「謹慎(事実上)」が妥当というだけであり、司法判断になにか動きがあった場合には別の対応が必要であるということを申し添えたい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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