おはようございます。一番見たくない試合を観てしまったtthgです。
昨日の試合については流石にダメすぎる。クローザーが相手の一番打たれてはいけない選手にサヨナラ弾を喰らって負け。いくら消化ゲームだとしてもやってはいけない敗戦だった。
さて、今日は山川選手の問題に関する一連の問題で一番気になっている報道について。それは下記の記事で取り上げられている「球団が示談を勧めたことに山川選手が不信感を抱いていてFA取得の際には移籍一択の状況」というものである。
知人女性への強制性交の疑いで書類送検されている西武・山川穂高内野手(31)。「文春オンライン」による事件の報道から今月11日で2カ月が経過。東京地検による起訴か不起訴の判断は月内にも下される可能性が 書類送検された西武・山川穂高は不起訴が濃厚 水面下で画策されていた「相手の知... - Yahoo!ニュース |
本件については、どこまで本当なのかという疑問はある。文春砲以降山川選手の記事は売れる記事だったので「盛っている可能性」が捨てきれない。ただ、時系列的には筋が通っている。また、これが本当なら球団の立場は苦しい。散々騒がれて球団のイメージが低下した挙句、検察の「嫌疑不十分」という見解が明らかになり他球団が獲得する下地ができてしまった。その上本人は移籍の意思が固く、FA(間近)である。この点は仮に真実であると仮定するときわめて重要な事項であるため、この報道が真実と仮定したうえでtthgの見解を述べたい。
まず、本件について球団は「隠ぺいを図ったのでは?」という疑問がる。示談をした上で事を公にすれば、山川選手が「強制わいせつ致傷」か「強制性交」の罪に問われる行為を行ったという事も公になる。それでは、実質的な球団のイメージ低下は避けられず騒がれる。しかも疑惑ではなく行為自体は「確定事項」として報じられるわけだから、そのまま試合に出し続けるという事は困難である。そう考えると示談をした場合本人を謹慎にすることはあってもその理由は公開しないとなると予想される。
ただ、それで隠し続けることができたのか。運よくそうなるパターンはあったかもしれないが、格好の週刊誌ネタなので漏れるパターンも想定すべきである。当事者から漏れることもあれば、性犯罪に敏感な球団内部から漏れるというパターンもあり得る。去年の源田選手の事案では本来外部には漏れるはずのない「ロッカールームのやり取り」が記事に掲載されたりしており、情報の秘匿に関してあまり徹底されていない現状からするとこれだけの話を隠せるものだろうか。仮に隠したのち事が大きくなったのち、破れかぶれになった本人が「自分は否定しているのに無理矢理球団が示談を勧めた」というようなストーリーで語り始めたりしたら、球団への批判も今以上に大きくなったのではないか。現状でもヤフコメなどに「球団は知っていたのにWBCや公式戦出場を許可したのか」という趣旨の書き込みが散見されたことを鑑みるとこの懸念は全くの絵空事ではない。
正直、示談しても球団が得だったとは言い切れない。一方でそれを勧めた結果本人との関係が悪化してしまった。それで起訴に至るとかであれば、他球団移籍の可能性がなくなるのでまだマシだったが、嫌疑不十分でFA交渉でほぼ負け確となってしまった。これは本当に最善だったのか。示談を勧めるとしても最終的に本人が納得するような交渉ができなかったのか。ことは本人にとってもナーバスな話であり、犯罪に該当する事実を認める事は大変重い。本人が犯罪性を否定している状況で示談を強要するようなことは「コンプライアンス」の観点からも疑問が残るし、こじれる可能性をはらんだ行為である。
もう一つの疑問は、球団側は「嫌疑不十分」という結果になることをどこまで予見していたのかという点である。これだけ相手方が明確に被害感情をあらわにしている状況で示談もなしに検察が「嫌疑不十分」と判断するには、山川選手側の主張にそれなりの根拠があったはずである。球団側もそれを知りえる立場にはあった。球団のコンプライアンス担当が山川選手側の主張を色眼鏡なしに丁寧に聞き取ればある程度「捜査の結果起訴に至る可能性が低い」という事は予見できたはずである。その前提に立てば無理矢理示談を勧めた場合、本人と関係がこじれて嫌疑不十分の不起訴に至った場合FA確定という事態は容易に想像できる。それなのに示談を勧めるというのはリスク管理としてどうなのか。
これに関しては「そもそもFAで出ていくことが規定路線だった」という反論もあろうが、それは違うとtthgは考えている。山川選手が示談を拒否すれば相手方が騒ぐので早晩事は公になる。そうなった場合、本人がFAしたくても獲得側が躊躇する。仮に嫌疑不十分になろうとも山川選手の商品価値は大きく低下している。それなりのリスク案件なのだから、獲得に手を出す場合でも年俸も値切ってくる。その状況で球団に対する山川選手の信頼が崩れていなければ残留にむけて交渉の余地が残せる。上手く立ち回れば、本件にいたるまでの間に募っていた山川選手の不満を和らげて残留率を上げることだってできた。無理矢理示談を迫る行為はこうした余地を一切なくしてしまう。それは本当にベストに選択なのか。tthg的には疑問の余地があると思っている。
なお、念のため付け加えると「仮に残留の可能性があっても、ファンが納得しないので残留をさせない」という選択は別の話である。それであれば、放出もやむなしだが、その選択肢が閉ざされる道を自ら選ぶ必要はないということである。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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