選手会の事務局長が「戦力均衡」を理由に巨人の育成契約を批判するのはおかしい。

今晩は。戦力均衡について考えるtthgです。

巨人が大量に支配下選手を育成に移して批判されている。この批判については真っ当な批判だと思う。(ただし、他の球団も支配下戦力外になった瞬間に支配下オファーして補強するとかすれば良いし、制度そのものを育成も人的補償の対象にするとか他にやるべき事はあると思うが)しかし、本件について下記の記事で選手会の事務局長が「人的補償はFA移籍による戦力ダウンを補う制度で、『戦力均衡』のためにあるのに、毎年隠れみののように使う球団があるのは、制度に問題がある」と批判していると報じられている事には大きな違和感がある。

仮にこの記事が真実であるならばこれはいわゆる「おまゆう」案件である。



なぜなら選手会は下記のページで堂々と「選手の意思に基づく移籍の活性化を目指」すと宣言しているからだ。

人的補償は「選手の意思に基づ」かない移籍を発生させるので上記の立場と矛盾する。

また、そもそも「戦力均衡」が大事だと言うなら瑣末な「人的補償の問題」ではなく、FA制度そのものの改革を主張すべきである。今の人的補償はプロテクトがあるので全く「補償」になっていない。(それすら嫌だと言う巨人は単なるわがままだと思うけれど)それ故、今のFA制度は「戦力不均衡」を増強する制度なのである。

にも関わらず選手会は「選手の意思に基づく移籍の活性化を目指」すと宣言している。これは「FA制度の強化」という意味以外に理解する事はできず、その組織の事務局長が「戦力均衡」など言うのは「どの口が言ってんだ」という話である。結局、自分達がFA制度を推進したいが故に、「人的補償」ぐらいは適正にやってもらわないと「FA制度そのものへの批判が高まって」困る事になるという思考なのだろう。都合の良い時だけ「戦力均衡」を持ち出しているようにしか見えない。

もし、選手会が本気で戦力均衡が大事だとおもうならFA制度の廃止を訴えるべきだ。もしくは、FA制度拡大と引き換えに人的補償の廃止と厳格なサラリーキャップの導入に賛同すべきである。その方が、人的補償の適切な履行を主張するより「選手の意思に基づく移籍の活性化を目指」すという選手会の方針に沿ったやり方だ。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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