FAで森友哉選手を「何が何でも獲得」すべき?
今晩は。仕事と体調不良で日本シリーズどころではなかったtthgです。
さて、森選手がFAを行使したとのことである。森選手については下記で書いたようにライオンズとしては出来得る限り残留へ努力をすべきである。
一方で、第三者目線で森選手の成績を見た時(ライオンズ以外の球団に森選手がいたと仮定した場合)FAで何がなんでも獲得したい選手なのか?という疑問はある。例えば、2019の捕手レギュラー定着後打撃成績が隔年で乱高下しており安定性には疑問がある。単年5億とか出した助っ人にこの成績で満足できるだろうか。ライオンズ的にはそれでも抜けられると痛手なので出したくはないが、獲得側は森選手を獲得できない場合でも「戦力増」にならずとも「戦力減」にはならないので微妙な判断である。
勿論、これには「捕手」という括りで言えば不調年も上位クラスなのだから問題ないという反論するもあろう。しかし、森選手の場合本当に捕手で来年以降もやり続けられるのか?という疑問がある。例えば、昨年オフにコンバート論争があった際には左肩痛で年間通じて痛み止めを必要としたと報道されている。
上記の記事でtthgは捕手としては休み休み使うべきと語ったが、今年はDHでの出場も増え、下記の通り捕手の守備では83試合しか出ていない。
森選手の2022年は102試合なので19試合もDH起用ががある事になる。2019以降捕手以外での起用は一桁なのでDHでの出場が倍増している。しかも骨折で40試合以上欠場したにも関わらず。
これは明確に首脳陣が森選手に配慮している。ライオンズ的には配慮して捕手森選手を長持ちさせているので良い選択だが、まだ27歳の選手としてはフィジカル面に不安が残る。
もう一つ気になる点はホームランが年々打てなくなっている点である。データで楽しむプロ野球(https://baseballdata.jp/)のサイトによれば2019以降の森選手のAB/HRは以下のようになる。
2019年:21.391
2020年:39.778
2021年:39.182
2022年:45.750
実は本塁打一本当たり何打数必要かという指標でみると2020以降ほぼ変わらなない。2020年以降怪我などで試合数が減っているがそれを加味してもホームランが出る確率が減っている。これは捕手が身体的に難しいからとDH専業にするには不安である。3割打ててもホームラン一桁の打者をDHで使うのは辛い。それなら大きいのを打てる外人の方が補強として理にかなっている。DH専業にすれば身体の負担が減ってホームランも増えるという可能性もあるが、2019の23本というキャリアハイの成績はほぼ正捕手として出たシーズンの記録であり、当時の身体能力からすると現状は厳しくなっている可能性があると捉えるべきだ。
ホームランが減っている事が気になる理由は「フルスイングが減っているのでは?」という疑問があるからでもある。これは感覚的な話で恐縮だが、森選手は豪快なフルスイングで小さな身体にも関わらず大きいのを打てるのが大きな魅力だったのだが、最近は豪快な空振りが減り減っていて、それ故にホームランが減っているように思う。意識的にアベレージを狙っているからフルスイングが減っているなら良いが、2019は首位打者でも23本打てていたのだから、そこからモデルチェンジする理由がない。仮にフルスイングが減っているなら、敢えて振らないのではなく、フルスイングを増やすと身体的にもたないから振らないと考えるのが妥当である。
27歳という年齢なので衰えリスクは少ないように見える森選手だが、これまでの経過を見ていると怪我や捕手としての身体能力のリスクは他の選手より高く、高額投資先として妥当かという点は微妙に思える。それでもライオンズは手放して活躍された時のリスクが高すぎるので撤退はできないが、他球団が何億出そうと是が非でも取るべきかは微妙なのではないだろうか?特にDHのないセリーグは保険がかけられないので尚更。
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久々に更新しました。今回はライオンズの外から見た視点(できるだけ)で森選手の価値について考えてみました。 https://t.co/Sk3Tb6jmah
— tthg1994 (@tthg1994) November 1, 2022
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