今晩は。体調を崩して二日間ネットの世界から逃亡していたtthgです。野上投手の巨人移籍について。
とうとう、野上投手のFA移籍が決定的となった。行先は巨人とのこと。また、FA宣言後の残留はマイナスの面もあるり得る。(詳しくはこちら)だから、同一リーグでなかったので、多少致し方なしと思っている。(ただし、球団は「致し方なしではなく、交渉過程への反省と、来季へ向けて緊急の補強策を講じるべき)
だが、「なぜに巨人なのか」。確かに、金銭的な魅力のあるオファーなのだろう。しかし、巨人はFAするには非常にリスクの高い球団だ。今年の村田選手の解雇をみて分かるように、FA選手でもちょっと成績が悪ければ、冷遇される。毎年のようにFAや外国人を乱獲し、レギュラー剥奪の危機におびえながら野球をしなくてはならない。加えて、今の巨人は打線が高齢化による弱体化で、打線の援護が期待できないというデメリットもある。自身の成績特に勝ち星という点からはライオンズのほうが遥かに恵まれているし、優勝確率だってライオンズの方がまだ高い。それを蹴ってまで、飛びつく価値のあるオファーなのか。
そもそも、一般論としてFAによる環境変化は選手にとって大きな負荷となる。一般社会だって、引き抜きでエースとして迎えらえた人材には「人の倍ぐらいできて当然」という周りの重圧を受ける。プロ野球の世界だって、それは同じであるはずだ。さらに言うと、FA資格選手は大体年齢的な衰えとも戦わなくてはいけない。その中で結果を残すことは容易ではない。だから、多くのFA選手の移籍後の成績はふるわない。(くわしくはこちら)
確かに、目の前に積まれた数億円には相当の魅力がある。しかし、人生トータルで考えたら、リスクが相当高い。巨人での3年間で鳴かず飛ばずだったら、4年目以降は解雇か減額制限を超えた減額だろう。一方ライオンズで3年間ローテを守ってそこそこの成績を残せば、4年目、5年目も1億弱のオファーはある。(野上投手には移籍の負荷がなければ、向こう数年活躍できるだけの実力はある。)加えて、ライオンズで生え抜きとして野球人生を終えれば、コーチ等の引退後の職にありつける可能性も高くなる。単に金銭的な期待値だけを切り取っても、後者の道を選択するほうが、人生トータルでは高い。
野上投手。なぜたかが一ファンが、ちょっと考えて分かるようなリスクを度外視して巨人という選択をしてしまったのか。本当に残念だ。
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