同じ2割1分でも中身が違えばレギュラーを狙い得る。

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今晩は。戦力差は頭を使って埋めるべきとと思っているtthgです。

レギュラーギリギリの打者に取って「読み」という要素は極めて重要な技術である。普通に打っても2割前半しか打てない野手のレギュラーは難しい。そこを読みでカバーするのは打力のない選手が生き残る道の一つである。読みで打力を向上させた典型例が「カーブの打てない野村」とヤジれていた所から三冠王に上り詰めた野村克也氏である。ただし、読みを覚える前でも野村氏は.250と20本をクリアできる打者だったので全く打てない打者ではなかった。そういう意味ではレギュラー当落線上の選手が読みを覚えて意味があるのかという点は少し違った視点が必要になる。


勿論読みで3割打てるとか、ホームラン30本打てるとかならならレギュラー確定だが、元々の打力が低くて読めるようになっても2割前半とかしかとか、数学を残せない場合には、配球の勉強よりまずベースとなる打撃技術の向上の方が優先順位が高そうである。

しかし、tthg的には配球を読んで打った.250よりも読んで打った.210とかの方が価値が高いケースは存在すると考えている。とにかくきた球を振るの場合は実力以上の結果はでないので、ある程度相手も結果が読みやすい。しかし、読みで打つ場合には普通に打っては打てないコースや変化球をヒットにされる恐れがある。それが得点圏や試合の大事な所で実現するかも?と相手に思わせるだけでも状況は大きく変わる。例えば、「兎に角、切れのあるスライダーを投げとけば多少甘くても空振りを取れる」と思って投げるのと「狙われている時はスライダーでもストライクゾーンギリギリに投げないと点をとられるかも?」と思って投げるのでは投手重圧は大きく変わる。その重圧によって失投が増えればランナーがいる場面のヒットや四球の確率を上げる事ができる。

あるいは、ランナーありと制約条件がある方が、読みやすいという面もある。例えば一死一塁ならゲッツー狙いよ配球は増えるし、サードにランナーがいれば落ちる系の球が減る、ないし落ち切らない球が増えるというケースもある。一死以下の三塁の場合は外野に飛ばされないようにするために配球が偏ることもある。あるいはランナーなしの序盤の打席でかなり極端に変化球を狙い打って後の打席の駆け引きを有利に運ぶとかもできる。

そう考える配球を読めるようになれば、見た目の打率や出塁率を下げても必然の結果として打点を多くしたり、試合の流れを大きく帰るヒットや出塁を増やすという事が可能になる。そういう選手であるならば、見た目の打率が低くてもレギュラーの可能性は広がる。先日6番打者の重要性について下記の記事で書いたが、6番にクリーアップに準じる打力の打者を置けないならば、上記のように相手との駆け引きの中でランナーありの時に普段より良い結果を出せる打者をおきたい。

新庄監督の6番最強打者説から考える6番の重要性と来季のライオンズ打線。

今の時代野球脳を鍛えて読む力をつける教材はいくらでも転がっている。昔はなかったデータもいくらでも提供される。同じ2割1分でも中身を変えれば結果は大きく変わり得るのだから、そこはチームとしても個人として取り組むべきである。特に根本な戦力アップが厳しい今のライオンズはこういう所で違いを作っていくべきである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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