投手にとって真ん中=失投ではない?
今晩は。真ん中マニアのtthgです。
先月末に球辞苑における門田氏の「真ん中だけ打てれば3割打てる」という発言を巡ってsinndarさんやせっきーさんとTwitterで熱い議論をしたのだが、その時にsinndarさんから柳田選手でも真ん中に来た球をヒットにできる確率は2割8分程度とご指摘があった。詳しくは下記のsinndarさんのツイートを参照頂きたいが、一般的な9分割したコース別打率は結果球になった球の内、何割ヒットにできたかを示す数値で、ファウルや1-2ストライク時の見逃しは含まない。それを加味すると
柳田選手の真ん中での安打数/真ん中に来た球の総数
が.280ぐらいになる。
そこは一軍の壁にぶつかっている者らにとって、それができるとできないで大きな分岐点になりそうですから。 pic.twitter.com/K9CqziN0vg
— sinndar2000 (@sinndarDerby) February 21, 2021
この議論の時は「真ん中だけ打ってもトータル打率3割は難しい」という事が焦点だったのだが、逆に言えばこれは投手の「失投」の概念を覆すデータなのではないだろうか。
ど真ん中付近でも柳田選手ですら3割ヒットにできないとすると、真ん中に投げるイコール打たれるというのは多分にイメージに引きずられている。実際には真ん中でも3-4球に1球しかヒットにならない。下手したら全部真ん中でも抑えることすらある。そうがえると明らかなボール球を投げて四球リスクを上げるのは損である。真の意味の失投はビビってボールゾーンに投げる事と捉えるべきなのではないだろうか。
そう考えると球は速いけどコントロールはイマイチの投手がコーナー狙って四球連発で、最後はカウントが苦しくなってストレート一本待ちの打者から長打を被弾するなどはもったいない。コントロールの悪い投手はそもそも真ん中狙っても真ん中には行く確率は低く適当にバラつく。そんな投球のコースを読むのは不可能なので、ある意味制球力のある投手よりも読まれにくい利点すらある。また、真ん中でも良いという割り切りは腕が振れて球威が増すという利点もある。そこにコースではなく球種や球速による変化で勝負できれば真ん中での被打率でも抑える確率はさらにあがる。
どうせ真ん中でも7割はヒットにならないのだから、ストライクゾーンにさえ投げておけば抑えられる。ぐらいの開き直りがあったら随分結果を変えられる投手は結構いるのではないだろうか。例えば中塚投手なんかはやってみたら面白い。
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— tthg1994 (@tthg1994) March 15, 2021
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