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シーズンの流れを無視した継投に未来はない。(2019年7月6日対マリーンズ観戦記)

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今晩は。明日の仕事に備えるtthgです。

昨日少し触れたように明日仕事があり、朝が早い。今日は家族で出かけたのでじっくりメモを取りながらの観戦記ができなかったので速報版はありません。ご容赦下さい。

ロッテOBの牛島和彦氏には下記のような有名なエピソードがある。

中利夫監督時代のある日、ミーティングで稲尾和久投手コーチから投手陣全員に「9回2死満塁、カウント2-3(2ストライク3ボール)からどんな球を投げるか?」という質問が出された。ほとんどの投手が自分の決め球を答える中、ただ一人「自分は分かりません」と答えたのがルーキーの牛島だった。怪訝そうな顔の稲尾に対して牛島は「どのような状況で2-3となったかによって、最後に投げる球も変わってくる。2-3となるまでの経緯がないと、最後の球も決められない。点差によっても投げる球は変わるし、一概に決められるものではない」と持論を述べた

Wikipedia牛島和彦の項より引用,2024年2月23日最終閲覧

これは投手が窮地に陥ったからと言って、思考停止して決め球を目をつぶって放るようではダメで、その状況に至るまでの過程を分析して最適解を見つけなければならないと事を教えている。同じ事は継投にも言える。窮地に陥った時に誰を出すかは単なる実力の順ではない。イニングや他の投手の状態、打順など様々な要素が検討対象になる。その試合のみでなくシーズン全体を考えて、その試合の位置づけをも加味しなくてはならない。


今日の8回の継投はそうした要素を俯瞰の目を持って検討されていたのだろうか。tthgには昨日1点差で平井投手を出し惜しみした結果、傷口を広げて負けたからもっと早く平井投手を出そうという発想しかないように見えた。平井投手は連投。そして最近は奪三振率の数字が下がるなど疲労の影響を示唆する結果が出ている。昨日だって出てきていきなりワイルドピッチをするなど結果だけでなく内容も乏しかった。その平井投手を連投で使う信頼度と中1以上空いてるマーティン投手やヒース投手の信頼度にどこまで差があるのか。今日の結果を踏まえてもtthgには差があるようには思えない。差がないならば肉体的にフレッシュな方を使って疲労の蓄積を均等化すべきだ。

百歩譲って、5点差でもランナー有りのマーティン投手やヒース投手に信頼が置けないならば、増田投手で火消しすべきだ。増田投手で8回をしのいで9回にマーティン投手やヒース投手を回頭から使えば良い。ランナー無しならば、連投の平井投手より彼等の方が信頼度で劣ることはない。もちろん、パフォーマンスが落ちてきた上に連投の平井投手と同等の信頼度というのは、大して高くない。マーティン投手等が打たれることもある。しかし、もし仮に彼らが打たれた場合には、そこまでの戦力状況をだったと諦めるほかない。明らかにパフォーマンスが落ちて来ている平井投手を無理使いして多少勝っても、平井投手が本格的に不調に陥って失速するしかないからだ。

今の首脳陣には、前の試合との整合性とか、シーズン全体を見てとか言う発想はない。だから平井と言う名の特効薬を湯水のよう使うとか、平井投手を休ませたいとなったら、点差に関係なく休ませ過ぎて火傷するとか場当たり的な采配ができるのだ。これからホークス相手5ゲーム以上差を詰めるなんて芸当は極めて難しい。少なくとも采配に1ミリのミスも許されない。なけなしの戦力を緻密な計算で最大化して戦わねばならないからだ。そんな状況でこんな采配だからtthgは優勝を諦めるのである。

おまけ

・本田投手について
今日は凄く良かった。序盤から球速が140でない事を心配していたが、7回までスイスイ投げて球速の低下や制球の低下はなかった。想像だが早めにスタミナが切れるので目一杯投げないで少し力を抜いて投げたのではないか。その結果制球が向上し、結果も出て、スタミナももったとすると今後もう少し活躍できるかもしれない。tthg的にはそう判断してあるので、5点差の余裕を含め、8回の続投は有りだった。

・打線について
早めに5点取ったのは良いが、レアード選手の二つのミスがなければ、結構寒い状況だった。捕手が細川選手に変わったら途端に閑古鳥なのも頂けない。山川選手が振り回し過ぎて振り遅れ外角低めの見極めができなくなっているのも大きな懸念材料。今は打たなきゃ勝てないチームなので。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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