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打線は甘い球を打ち損じて美馬投手をリズムに乗せ、松本投手は一発でリズムを崩す。実に対照的な試合。(2020年10月4日マリーンズ観戦記)

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今晩は。今日も懲りずに観戦したtthgです。

兎に角打てない。金子選手の先頭打者ホームランの1点だけでは勝てない。美馬投手の抜群に良かったのなら別だが正直甘い球も散見された。それを序盤に早いカウントから打ち損じて美馬投手をリズムに乗せてしまい結果完封。中継ぎの疲弊状態を考えたら序盤に大量点が欲しいので好球必打の作戦に理がないとは言わない。しかし、この作戦は打ち損じると相手投手に「球数が少ない」という心理的余裕を与える。中盤の勝負所で力を込めて投げる体力的余裕も発生する。打ち損じた際のリスクの高い作戦である。一応チームで一番安定している松本投手の先発試合なので6回までは持つという前提のもと1巡は球を見極めカットで体力を削りとりつう先制し中盤勝負という作戦のほうがベターだったように思う。(その前提は幻だったわけだが、それはあくまで結果の話であって試合に臨む際の作戦としてどう考えるべきかは別問題。)



一方の松本投手は福田選手に一発を浴びるまではリズム良く投げていた。無駄球が少なく多少甘くても力で押し込めていた。しかし、この一発を機に無駄球が多くなり四球がらみで失点。実に美馬投手とは対照的な投球内容だった。確かにど真ん中近くのストレートで被弾は決して褒められたものではない。しかし、ソロでありこの時点でまだ同点。振り出しに戻ったい過ぎず心理的にフラットな状態を保てば無駄な四球がらみで崩れる最悪の展開だけは避けられたはずだ。そもそも針の穴を通すコントロールで投げていて不用意に一発を食らったというなら、その後丁寧に角をつくという考え方の転換もありだろう。しかし、今日の松本投手は甘い球も有りつつ勢いで抑えていた。それならば、しっかり腕を振りつつカーブを増やしてタイミングを外すなどの方向で考えるべきだった。

6回以降中塚投手、国場投手、田村投手と出てきて国場投手以外散々なできだった。中塚投手や田村投手はこのところ抑える試合もあっただけにこういう試合でも結果を出すことが求められるのに残念である。特に中塚投手はまだギリギリ勝負になる点差でチームに勢いをつけるような投球が求められたのに逆の結果になった。自身の力のあるストレートで強引に三振を奪うような投球ができたら多少は攻撃のリズムにもつながる。その結果を出せなかったことは非常に残念である。仮に今日の試合がシーズン序盤だったら彼らの経験値と割り切ることもできるが、このド終盤の負けられない戦いで彼らを使いものの見事にやられる姿を見るのは正直しんどい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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