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巨人石井球団社長の内海投手に対する「いつの日か戻って欲しい」発言は実質的タンパリングである。

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今晩は。電車を乗り間違えて美容院の予約に間に合わなかったtthgです。

内海投手が炭谷選手の人的補償でライオンズに入団した件について色々と話題になっている。日刊スポーツによると石井球団社長兼編成本部長が以下のように発言したと報じている。

いつの日か、再びジャイアンツに戻ってきてくれることを期待しています

日刊スポーツ,2018年12月20日12時48分,巨人石井社長、内海へ「いつの日か再び巨人へ」より引用,2024年2月17日最終閲覧

この発言は内海投手が来オフFA宣言したら獲得するということを事実上表明しており、「実質的なタンパリング」である。タンパリングの認定要件について詳しく調べてはいないので形式的に本発言は正式なタンパリングではないのかもしれない。しかし、内海投手に対して「FAしたら戻れる」という期待を抱かせるには十分な発言である。だとすれば、形式はどうあれ、NPBとして問題視すべき発言であることは明らかだ。

本音を言えば、プロテクトリストを作るにあたって巨人側が内海投手に対して「若手を持っていかれたくないので申し訳ないがプロテクト外にさせてくれ。万が一ライオンズが指名してきても来季FAで戻ってくればいい」とそそのかした可能性が高いと考えている。だからこそ、内海投手も巨人に恨み言を言うこともないし、球団社長から上記のようなコメントが聞こえてくると考えるほうが筋が通っている。

しかし、それは巨人からの内部告発でもない限り証明不可能だ。だが、石井社長の発言は公になっており、それがタンパリング的要素を持つのだから、その点についてはライオンズが異議を申し立てることができる。異議を申し立てたからとすぐにどうなるものでもないが、タンパリングとして公に議論になれば、内海投手と巨人がレンタルFAがやりにくくなるということもあるのではないか。

もっともこれは諸刃の剣であり、内海投手が意固地になってレンタルFAに突き進む可能性もある。王道路線としては、上記タンパリング発言を見て見ぬふりをして内海投手にライオンズの魅力を感じて残ってもらえるよう誠意を尽くすことである。ただ、既にSDが半ば王道路線を諦めるような発言をしている現状ではいっそのこと石井社長の発言に猛抗議してみるのも選択肢の一つであるように思う。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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