形はどうあれ岸投手から勝ったことは大きい。しかしそれ以上に今日の岸投手から2点しか取れなかったことが問題。(2018年7月7日対イーグルス観戦記)
今晩は。所用で試合が終わってからだいぶ時間がたってからPCに向かっているtthgです。
今日勝ったこと自体は大きい。正直岸投手は非常に厄介な相手であり、現状のチームでは捨てゲーム扱いも仕方なしだった。負けても中継ぎがズタボロになった挙句に明日(8日)のゲームに影響しなかったら御の字というのがゲーム前における妥当な判断だった。その試合を「勝ったという事実」は大きい。これで今週の勝ち越しが決まったし、変則7連戦を5分以上で終える可能性も高まった。
しかし、ゲーム開始後の少なくとも3回には「捨てゲーム仕方なし」という状況ではなかった。むしろ「勝たないといけない試合」だった。理由は単純明快で多和田投手が絶好調で岸投手が不調(岸投手レベルからすれば絶不調)だったからだ。どんなに実力があっても実力通りにならない日もあるし、その逆もある。それが投手というものであり、そのめぐりあわせがばっちりハマった試合だった。
だからこそ、もっと楽に勝つべき試合だった。2回表山川選手の先制ホームランの後、森選手のヒットで無死一塁で栗山、外崎両選手が早打ちで岸投手を助けてしまった。栗山選手は狙いすました打撃で良い当たりのセンターライナーだからまだ良いとしても、外崎選手のポップフライは頂けない。いくら岸投手とは言え、ホームランの後のヒットでアウトを欲しがりたくなる場面。手元が微妙に狂って四球を誘える確率が高い。(少なくとも普段よりは。)そして、その四球はさらに岸投手を苦しめるし、序盤で球数を消費させる意味もある。「狙いは四球、打って出るなら100%ヒットが必要」そういう場面だった。
4回も山川選手の追加点となるホームランの後外崎選手のツーベースで二死二塁となった場面でも中村選手が2球目の外角のスライダーをひっかけてサードゴロ。若干高めに来た球だが、引っ張りにかかるべき球ではない。また、既にいつもの岸投手よりは制球が甘めでファウルで球数を稼げば痛打でき得る球が来る確率は高かった。少なくともポイントを後ろにおいて振り遅れ気味に一塁側にファウルが飛べば良し、それがヒットになったら儲けものという意識が必要だった。それを外の変化球(しかも2球目)を無理やり引っ張ってサードゴロは全くダメである。この回も既に点が入っているのだから、最悪球数を消費させるで良かった。そして、多和田投手が好調でもうこれ以上絶対失点してはいけない中で得点圏にランナーを背負う状況の投球は球数以上の消耗がある。その消耗が後につながるという考えがあるべきだった。
最大の拙攻は5回。先頭の金子選手が四球で出るも、盗塁を焦って飛び出して二塁でアウト。リクエストもむなしく判定通りの結果。その後に秋山選手の二塁打が出る始末。この二塁打で点を取れば岸投手が精神的に切れていた可能性は高かった。その後も浅村選手、山川選手の出塁で満塁まで行くも、森選手が三振でチャンスをものにできず。満塁3-2から変化球でストライクを取れる辺りが岸投手の一流の証だが、ゲームの流れはここで一気にイーグルスに傾いた。
その後は6-7と岸投手がスイスイ抑え、逆に7回に多和田投手が突然つかまり同点に。球数が増えて来たとは言え80球程度。それで多少連打されたからと言って簡単に同点にされてしまうのは頂けない。(しかもバント失敗で精神的に厳しい状況の島内選手打たれている。)ここが1流の岸投手と1.5流の多和田投手の違いである。ここまでくると完全にイーグルスの逆転の未来しか見えないが、栗山選手が汚名返上の一発で試合の流れを引き戻し、8-9回は必死の継投で逃げ切った。8-9回は相手のミスにも助けられたが、一点差を守り切ったことは評価に値する。ここは大きな収穫だった。しかし繰り返しになるが、今日は接戦にしたことを反省すべきである。
最後に少しだけ明日(8日)の話。明日は菊池投手がスライドとなった。どうせならオールスターブレイクまで休養でも良かったが、菊池投手が投げるなら、明日はある程度中継ぎをつぎ込んでも勝ちに行くべきである。月曜もゲームがあるが雨天中止で先発が余っている。明日中継ぎが沢山投げても、ウルフ投手先発で榎田投手を待機させて第二先発的に使えば月曜も試合を作ることは可能だ。是非明日も勝ちたい。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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