「勝利の方程式」という言葉に見える長嶋茂雄氏の球界における影響力
おはようございます。ライオンズの勝利の方程式とはいつになったら確立するのやきもきしているtthgです。
唐突だが、球界のおける「勝利の方程式」なる言葉は日本語的に誤用ではないだろうか。Wikipediaによると球界における「勝利の方程式」は以下の意味であるとされている。。
プロ野球における勝利の方程式(しょうりのほうていしき)は、リードしている試合において、そのリードを最後まで守りきるためにとられる、チームの定石となっているリリーフ投手(中継ぎ投手、抑え投手)の継投策、および継投パターンのことを指す。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』,勝利の方程式より引用,2024年2月17日最終閲覧
しかし、「方程式」という日本語のそもそもの意味を考えるとこの球界における「勝利の方程式」の意味は少しおかしな点がある。数学の世界で一般的に「方程式」とは「問題」である。学生はこの「問題」に回答し、正解であれば点数を貰える。そう考えた時「勝利の方程式」とは本来「問題」でなければならず、球界における勝利の方程式が意味する「継投策」は「問題」を意味するはずである。
だが、球界のおける「勝利の方程式」はどちらかと言うと「方程式に対する回答」を意味する。具体には「試合」という方程式に対して「勝利」という結果を高い確率で導き出すの「回答」ことである。要するに「方程式」の答えは一定なので、「これをやれば必ず勝てるという継投策」のことを「一定である」という共通点を見出して「勝利の方程式」なる言葉を「勝ちの確率が高い継投策」の事を指して使っているのである。
ところで、なにゆえに、日本語的にはちょっとおかしい「勝利の方程式」なる言葉が生まれた経緯はウィキペディアによれば以下のとおりである。
由来は当時読売ジャイアンツの監督であった長嶋茂雄が1993年、1994年に橋本清→石毛博史の必勝継投策を「勝利の方程式」と銘打った事によりこの語が広まったといわれる
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』,勝利の方程式より引用,2024年2月17日最終閲覧
実は当時はまだ1回限定のセットアッパーとかはあまり一般的ではなく、90年ぐらいでも、ライオンズで潮崎現二軍監督が7回から抑えとして登板とかがあった時代で、勝利の方程式は結構画期的な戦術だった。現在この作戦がどのチームも採用する戦術になったことから非常に有効な戦術であった。絶大な人気を誇る長嶋氏が理にかなった素晴らしい戦術を採用すると、本来の日本語の意味すら変えてしまうという絶大な影響力を球界にもたらした。そんな言葉が「勝利の方程式」なのである。ライオンズに再び勝利の方程式が確立するのはいつのことなのか。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。
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