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同じ敬遠でもやり方によって意味は異なる(3/31対ファイターズ)

おはようございます。開幕2連勝が無性に嬉しいtthgです。

お品書き
・同じ敬遠でもやり方によって意味は異なる
・究極の盗塁
・裏方の引退に配慮できるファイターズに拍手
・多和田投手のあれこれ
・本当は9回までもつれてはいけない試合

・同じ敬遠でもやり方によって意味は異なる
9回表二死二塁3-1打者浅村選手の場面ででファイターズバッテリーは明らかに敬遠と分かるボール球を選択していた。経験の浅い石川投手にそこまで求めるのは酷だとは思うが、同じ敬遠でももう少し勝負した感じを出すべきだと思う。点差や一塁が空いている状況を考えれば敬遠も致し方なしの場面だが、仮にもチームの4番を任されている打者の前に敬遠を選択すれば、打者心理として面白くない。それだから山川選手の本塁打が産まれたと断言するものではないが、打者の闘志に火をつける可能性は考えないといけない。特にメンタル的に覚悟を決めた状態の方が結果がでる山川選手のようなタイプの場合特に注意が必要だ。

せっかく4球目まで勝負していたのだから、5球目も最初から捕手が外にかまえずにボール球を投げれば多少なりとも勝負して外れた感を演出できる。特に経験の浅い石川投手があの場面で手元が多少狂ってボール球が来てもおかしくない。次の打者が勝負したけど球が抜けたと思ってくれれば、闘志に火が付いた状態は回避できる。細かい話だが、こうした打者心理との駆け引きが勝敗を分けることがある。tthgの見解が絶対の正解とは言わないが一つの可能性としてライオンズ捕手陣にも考慮してリードを組み立てて欲しい。

・究極の盗塁
上記の9回表の攻撃だが、山川選手の本塁打の前に金子選手出塁後に秋山選手二塁打で一点という場面があった。秋山選手の打席で石川投手は明らかに金子選手の盗塁を警戒していた。球種も全球ストレートで最初の2球はボール球。金子選手の足が大きなプレッシャーになっていたがゆえの一点だったと言える。tthg的には盗塁の一番の効果は「走るぞ」と思わせて相手投手の投球に制限を加えることだと思っている。盗塁は成功すれば絶大な効果があるが、失敗した場合のデメリットも大きな作戦だ。盗塁を企図しないで同等の効果が望めるならそのほうが優れた作戦だ。盗塁できる走力のあるランナーと長打を組わせて二人で一点取るという昨日の展開はその意味で理想的な展開だった。この作戦のためには、リスクの少ない場面で走りまくって盗塁を警戒してもらう必要がある。またリスクを負いたくない昨日のような場面でも多少走っておいて相手が無警戒にならないよう配慮する必要もある。これらの撒き餌をできるだけまいておいて、最も勝ちたい試合で盗塁しないで相手にプレッシャーをかける「究極の盗塁」で勝ちをもぎ取って欲しい。

・裏方の引退に配慮できるファイターズに拍手
中継を見ていたら、イニング間にファイターズ(札幌ドーム?)のグラウンドキーパーの方の引退セレモニーが行われていた。tthgが不勉強なだけかもしれないが、こうした裏方の引退セレモニーが行われたという話は聞いたことがない。しかし、本当に素晴らしい企画だと思う。野球は選手だけではできない。色々な形でチームを支える裏方がいて初めて野球ができる。しかし、こうした裏方にスポットライトが当たることはほとんどない。今回のファイターズの企画はそれを実現したという意味で本当にすばらしい。ライオンズも是非ファイターズを見習ってチームを長年支えている裏方にもスポットライトを当てる企画を考えて欲しい。

・多和田投手のあれこれ
多和田投手が登板するたびに「シュート回転するしない」という話が話題に上る。シュート回転しなければ調子が良いと言われるが論点がずれている。もともと、ほとんど全員の投手のストレートは多少シュート回転する。多和田投手はサイドスローに近い投げ方なのでシュート回転しやすいというだけにすぎない。普通に投げてもシュート回転が強いなら、それを活かして右打者の内角をえぐるとか、左打者にフロントドアを投げるなどすれば武器になるのである。問題はその球がコーナーに投げられるかであり、シュート回転そのものではない。

多和田投手と言えば、花粉症である。昨日は完全密閉型のドーム球場だったから、多少なりとも花粉から守れている環境だった。それが好投の原因だったかは定かではないが、本人に密閉型ドームの方が投げやすいという自覚があるなら、春先はローテを配慮して使うのが得策だろう。また、80球を超えた6回に明らかに球威、制球共に落ちたことは花粉症による呼吸難がスタミナを奪った可能性がある。花粉症の時期は球数についても細心の注意をはかる必要があると感じた。

・本当は9回までもつれてはいけない試合
昨日は8回に追い上げられて、危ない試合展開だった。しかし、6回や7回のチャンスにもっと点を取れていれば楽勝だった。特に6回は山川選手が走者なのに牽制をするほどマルティネス投手は混乱していた上に無死満塁のチャンスがあった。あそこで大量点を取れないようでは今後が心配である。ファイターズには申し訳ないが、残り4球団の投手はファイターズ投手陣より確実に実力が上という状況なだけにこうした拙攻が他球団では致命傷になるということをライオンズ打撃陣は十分認識すべきである。

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