今日は。tthgです。

以前、当ブログではくふうハヤテベンチャーズ静岡の新規参入について、既存のNPB球団にはない新しい風を吹き込んでくれるのではないかと期待を寄せて記事を書いた。しかし、昨今報じられている状況を見るにつけ、その期待は大きく裏切られつつあると言わざるを得ない。

1. くふうハヤテ:期待から一転、残念な現状

くふうハヤテの参入は、プロ野球界にとって画期的な出来事として期待していた。それだけに、昨今報じられている球団運営を巡るごたごたや、退団者が相次いでいる現状については、非常に残念と言わざるを得ない。

報道されている内容の真偽や、具体的な内部事情については当事者ではないため詳しくは論じない。しかし、外形的に見て「球団運営が揺らいでいる」という事実がある以上、一つだけ明確に言えることがある。

2. 「閉ざされた門戸」を守るNPBの極めて重い責任

それは、この参入を許可したNPB(日本野球機構)の責任は極めて重いということだ。

Jリーグのように、条件さえ満たせば多くのクラブに参加の門戸を開いている組織であれば、ある程度の新陳代謝や淘汰は想定内かもしれない。しかし、NPBは違う。

NPBは長年にわたり、12球団という既得権益を強固に守り、エクスパンション(球団拡張)に対して慎重な姿勢を崩してこなかった組織だ。今回、ファーム限定とはいえ新規参入を認めたことは画期的なことだったが、門戸を狭く設定している以上、そこを通す企業に対するデューデリジェンス(適正評価)は、極めて厳格に行われなければならない。

3. わずか2年で露呈した審査の「失態」

参入からわずか1〜2年で、これほど明らかな運営上のトラブルや体制の不備が露呈してしまうというのは、どう考えても異常だ。

これは、参入審査の段階でNPBがその企業・経営陣のガバナンス能力や資金力、そして長期的な運営ビジョンを正しく見抜くことができなかったということに他ならない。厳しい言い方をすれば、これはNPBによる明らかな「失態」である。

プロ野球という興行は、地域のファンやスポンサー、そして何より選手の人生を預かる重い責任がある。参入障壁を高く設定しているNPBが、その審査機能不全を起こしていたのであれば、機構としてのガバナンスも問われるべきだろう。

4. 教訓と「既存の某球団」への皮肉なブーメラン

今後は今回の件を糧に、参入を希望する球団の経営体制について、これまで以上に厳格なデューデリジェンスを行ってほしいと切に願う。

……と、ここまで書いてふと思ったことがある。

もし仮に、NPBが「球団経営の健全性」や「プロスポーツチームとしての適格性」について、本気で厳格な審査基準を設け、既存球団にもそれを適用したとしたら、どうなるだろうか。

「優勝なんて要りません。そこそこにやって、黒字が出ればそれでいいです」

そんな「経営」をしている埼玉にある某既存球団などは、真っ先に「ご退場ください」という勧告を受ける対象になったりしないものだろうか。

新規参入へのハードルを上げることは重要だが、同時に、あぐらをかいている既存球団に対しても、プロスポーツチームとしての「あるべき経営姿勢」を問うような空気が生まれてくることを、皮肉を込めて期待したい。

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