中盤以降のホークスが王者の意地を見せた。しかし、王者の意地の抵抗から若獅子が逃げ切った。強い者を倒してつかみ取る優勝こそ本当の優勝だ。(2018年9月16日対ホークス観戦記)
今晩は。今日は優勝争いの大一番に相応しい試合を観戦できて満足なtthgです。
普通の試合であれば、2回裏でほぼ結果が見える試合展開だった。しかし、どうしても負けれぬ王者ホークスの意地が最後まで見応えのある試合を演出した。一つのポイントは高橋礼投手。彼が3回以降の3イニングをしっかり抑えたことが大きかった。2回での攻撃でで押せ押せで打ちに行って成功したことで、多少大振り気味になってしまったことは否めないが、変則フォームから最速140以上のストレートと100キロ台のカーブ、それにスライダーとシンカーをいい塩梅に散らされては中々打てるものではない。伊達にドラ2で指名されているわけではないようだ。彼の力投により流れを引き戻したホークスは高橋投手の後モイネロ投手と石川投手が実力通りの結果を出して最後まで追加点を許さなかった。この3回以降のと投手の踏ん張りが一つのポイントである。
ホークス打線の方は3回以降徐々に差を詰めてライオンズを脅かしていた。次のポイントは6回表のホークスの攻撃。ホークスのリクエスト成功で併殺崩れの2死1,3塁で打席は甲斐選手。ここで工藤監督は代打福田選手。これを見て辻監督は左の小川投手にスイッチ。さらに工藤監督は代打の代打川島選手。tthgはこの一連の采配を見ながら「しめた」と思った。なぜかというと、まずここで甲斐選手が下がれば、終盤にもう一山来て捕手に打席に回っても選択が乏しいからだ。ホークスベンチには捕手は残り一人の上、代打の選択肢も実質西田選手しかいない。これでは基本代打はないし、無理して西田選手を出してきても怖くない。だから、ここで小川投手で点を取られても1点で済めば、相手の選択肢を狭めるというリターンがあるので十分な結果だと思っていた。
そして、小川投手は川島選手を3振でここ乗り切った。そしてこれが、8回表に1点取ってなお2.3塁で高谷選手の場面で、代打が送れず高谷選手の凡打という結果に影響を及ぼした。正直この代打は工藤監督の勇足だった。足のあるライオンズ打線相手に甲斐選手をこの時点で下げるのはリスクがあるし、川島選手は昨日小川投手を打ったがポテンヒットであまり相性が悪そうだった。疲れの見える今井投手対甲斐選手と、昨日相性の悪そうに見えた小川投手対川島選手。ヒットの確率はそんなに変わらない。それなら守備の利点のある甲斐選手で我慢すべきだったのではないか。仮に8回にマーティン投手相手に福田選手を代打にだして小川投手が来るかという微妙なところ。セットアッパーはそんなに簡単に変えられない。おそらくマーティン投手対福田選手になったはずだ。マーティン投手は左を苦にしないとはいえ福田選手と高谷選手を比べれば福田選手の方が打てる確率は高い。8回に代打福田選手の選択が残っていなかったことはホークス的には痛かったはずだ。
それでも8-9回のホークスの粘りは「王者」の名にふさわしいものだった。マーティン投手もヒース投手も良い球を投げていたが、各打者が粘って確実にヒットにしてきた。どちらの回も一歩間違えば同点、逆転の可能性が合った。しかし、両外国人が最後まで精神的にキレることなく最少失点で切り抜けた。王者の意地と挑戦者の覚悟が交錯した実に見ごたえのある攻防だった。正直2回までで楽勝を期待しただけに、終盤は肝を冷やしたが、終わってみると「簡単に勝たなくて良かった」という思いもある。強い王者を倒してこそ優勝の価値が増す。黄金時代「強い巨人」に勝つことが多くのラインズファンの喜びだったわけだが、それは紛れもなく「強い者に勝つ喜び」だった。そして、それこそ野球の本当の醍醐味だ。シーズンはこれで終わりではない。優勝してもおそらく10月の所沢でホークスに勝たないと日本一はない。残り一か月。CSのファイナルステージで「王者」ホークスを撃破して「最上の優勝をつかみ取れ」若獅子達。
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