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お金がなくてもホークスを倒せる球団が出てくる方が盛り上がる。

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今晩は。パリーグが盛り上がってほしいtthgです。

ホークスが有原投手に総額15億単年5億という大型契約で補強を行った。これ以外にも近藤選手、オスナ投手、ガンケル投手を獲得するなど補強に余念がない。更に育成面でも4軍の設立という動きを見せており長期的な投資も行なっている。残念ながら現状ホークスが勝てる見込みが一番高いチームである事は間違いない。また、こうした巨額投資ができる球団とできない球団の差はリーグのバランスを壊す懸念があり、ラグジュアリータックスやサラリーキャップによる戦力均衡策の導入を検討する必要がある。一方で、現状の戦力差があるからという理由を言い訳にしてライオンズを含む他球団がホークスの独走を許すようでは情け無い。


90年代後半の巨人もFA乱獲と逆指名で露骨に他球団より有利な立場を築いた。FAはメジャー帰りではなく、他球団の四番やエースを直接獲得という今のホークスより相手球団のダメージの大きいやり方だった。また、ドラフトは育成ではなく普通の大卒・社会人の即戦力ドラ1候補を自由に取れるという状況だった。しかし、93オフのFA導入後の90年代では巨人は2回しか優勝していない。特に、野村克也氏率いるスワローズは広澤氏とハウエル氏という主力打者を巨人に直接引き抜かれたのにこの期間に2回優勝し、どちらも日本一になっている。(巨人は94年しか日本一になっていない。)

やりたい放題の巨人相手に、スワローズは毅然として立ち向かいそれ以上なら成果を残して多くの「アンチ巨人」の溜飲の下げるのに一役買った。当時は「そんなに金かけてる割には勝てねぇじゃん(今風に言えばコスパ悪すぎ)」という他球団ファンから聞こえてきたし、それがある意味リーグを盛り上げた。そういう意味では露骨に他球団から主力を引き抜く巨人もリーグを盛り上げるスパイスだった。

金をかけたチームが露骨に勝ち続けるリーグは長期的に魅力が乏しい。それ故にラグジュアリータックスやサラリーキャップが必要なのだが、そうした制度によって人為的戦力均衡を作り出すより、明らかに不利な状況にいながらそれを跳ね除けてホークスを倒す球団がいる方が盛り上がる。それが90年代後半のセリーグが教えてくれる事だと思う。だから他球団は現状に甘んじてはいけないし、願わくばそれに待ったをかける球団は、ライオンズであってほしい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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