今晩は。長年の疑問に一つの答えを見つけたtthgです。
先日元プロ審判だった佐々木昌信氏が書いた「プロ野球 元審判は知っている」という本を読んでいたら、tthgの長年の疑問に対する一つの回答を見つけることが出来た。それはファーストの牽制球への対応について落合博満氏がファーストミットをベースの上においてそこに投げさせ、そこを外れた球が来てもタッチしなかったというエピソード(本書P102)である。ファーストのけん制はリードしているランナーとベースの距離が近いのでアウトになる場合でもギリギリのタイミングである。「タイミングアウト」に見えるけん制でもスローで見ると一塁手のタッチとベースタッチが同時でセーフというケースは多い。それゆえファーストのけん制については、他のタッチプレーに比べ一塁手の捕球からタッチまでのスピードがセーフアウトに大きく影響すると推測される。
しかし、ほとんどの一塁手のミットを構えている位置はせいぜい腰付近であり、投手もそこめがけて投げる事がほとんどである。ファーストけん制でギリギリのタイミングではランナーは足元のベースめがけてスライディングして戻って来る。腰付近にランナーの身体が存在するケースはほとんどなく、腰付近のけん制球を捕球してもそこからタッチまでにロスが発生することがほとんどである。しかも、ベースの前に立つことが殆どなので上下だけでなく左右方向にもベースから距離がある。このファーストミットの位置はけん制においてはロスが大きい。
なぜ、これを変えなないのかと長年疑問だったのだが、落合氏はそれを実践していたという事が上記の記載で分かった。これが実際に正解なのかは不明だが、少なくともプロで実践していた選手がいたのなら、tthgの考えが現場で全くのナンセンスというわけではなさそうである。
勿論、ベース付近にミットという的が置かれることにはリスクもある。足元に投げることはワンバウンドのリスクが高まる。また、ファーストの態勢が半身になるのでミットの後ろに身体がない状態になる。それゆえ、一塁手がけん制球をはじいた時に後ろにそらすリスクも高まる。これらの事を踏まえるとけん制を投げる方の投球精度が高くないとリスキーである。
だが、ある程度高い精度でけん制を放れる投手の場合は、一塁手がベース付近とは言わないまでも膝下ぐらいにファーストミットを置いておいて構え、そこめがけて投げるというけん制を試す価値はあるのではないか。それでアウトが増えれば、ランナーの意識が帰塁に向くので盗塁阻止率の向上が見込める。またファーストがミットをベース付近で構えるだけでけん制になるケースもあるはずだ。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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