イーグルス島内選手の無理筋要求から考えるFA短縮の弊害。

今晩は。FA改革は慎重にが持論のtthgです。

イーグルスの島内選手が契約更改の会見で「4年契約を1年早く解除してFAさせてくれ」というなかなかの要求をしている事を公にした。

まあ、2年連続5億だか7億だか貰っている人より高いOPSを叩き出したのに1/5程度の年俸なので気持ちは分からなくはない。ただ、自ら複数年を選んだ以上流石に無理筋である。



そういう意味では本件自体が大きく動くとは思えない。ただ、気になるのはこれが島内選手のみの話なのか、予備軍が他にいるのかという点である。島内選手の場合34という年齢ゆえ現実味はないが、例えば森選手がライオンズと今年4年契約を結んだ場合に、その後2年間年首位打者級の働きをして、同じような要求をし出したらどうか。2年後の流失を覚悟するのか、一度契約を破棄して更に高い年俸の再契約をするのか、結構悩ましい話である。最近は他球団を含めて交流がある時代なので、今年の島内選手を見て「その手があったか」と触発される選手が出てこないとも限らない。

とは言え、流石にこれだけで一気に流れが変わって選手の要求が過剰になるとは思わない。1番怖いのはこうした交渉もありと選手側が思い出したた時に、それに加えて選手会が主張しているFAの短縮が実現した時である。アメリカのNBAはまさにそんな状態で新人も最大4年でFAになるし、その後も契約年次第なので、スター選手も毎年誰かが取り合いになる。そして、主力選手ともなると契約期間中なのに「トレード要求」して意中の球団に移籍してしまう。しかも「トレードしないならプレーしない」とか平気で選手が言い出す無法地帯である。

例えば、選手会が求める高卒6年でFAとかになったら、スワローズの村上選手や若かりし頃のジャイアンツ坂本選手とかは、かなり無茶な事を要求しても通りそうである。あるいは、島内選手の前を打つ年俸5倍の選手は6年だと2016年末にFAになるが、ここでライオンズと4年契約を結んだとしてその後2年全盛期を迎える。まさにこのタイミングはゴネるには最適のタイミングなる。本人はチームの超主力で、衰えまでには時間があるが、2年でFA。FAをチラつかせてやりたい放題できる時期になる。

今の制度では、島内選手のような複数年契約なのにゴネるが通用し得るのは高卒即一軍で活躍する一部の選手だが、FAが6年に短縮された暁には大卒でも28とかでFAになるので長期契約が2回できる。そのため、複数年契約なのに選手側が無理を通すという事態が想定される。サラリーキャップも無しにそういう世界になったら、リーグの戦力バランスは大きく崩れる。FA短縮の弊害は小さくはない。島内選手の無理筋要求は、こうした弊害が起こる未来を預言しているように見えてならない。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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