エラーと勝敗の関係はもっと追及されるべきである。

今晩は。とあるデータが気になるtthgです。

先日の平井投手、平良投手の先発転向の理由に関する記事について首都圏さんよりブログにてコメントを頂きました。黄金時代の先発完投が当たり前だった時期にエースだった渡辺GMは先発優先の査定に影響を及ぼしているのではないか?とのご指摘は検証するに値するコメントかなと思います。また、査定自体に影響は少なくとも、知らず知らずのうちに、契約更改での言動に「先発優先」に読み取れるものが混じっていたりして「中継ぎ軽視文化」を形成している可能性なども想定されるかな?と思う。

さて、今日はエラーの「勝敗に及ぼす影響について」先日放送された球辞苑の「延長戦」の回で2022年のデータで延長でエラーをすると、エラーをしていないケースに比べ勝率が半分以下になるというものが紹介された。球辞苑ではほかにも2020年12月12日放送の「エラー」の回でも2020年のプロ野球で1試合のエラーが1つ増えるごとに1割弱勝率が下がるというデータが紹介されている。このエラーと勝敗の関係というのはもっと掘り下げて研究すべきテーマであるように思う。



セイバーメトリクスの影響で「エラー数ではなく、普通の選手よりどれだけアウトにしたのか」という事が守備の評価において最も重要だという考え方が浸透し、ゴールデングラブの投票においてUZRの低い選手が表彰されるとネット世論が沸く時代になったわけだが、エラーの有無で勝敗が1割変わる、延長に限れば半減だとすれば、あながちエラーも重要な守備指標という事にはなるまいか。

一応UZRも失策についても評価しているが、下記の記事においてDELTA社は「失策出塁1つあたりの得点影響」を「0.74」としている。一方で2015年の「T-3ゾーン(一二塁間の打球)のB打球」のシングルヒットの得点期待値は「0.71」とされている。シングルヒットでしかもある程度の強さの打球という限定はついてはいるものの、エラーによる出塁とヒットによる出塁の得点への影響はほぼ同程度という評価である。

それにも関わらず、「エラーの有無で勝敗が1割変わり、延長に限れば半減する」とするとつじつまが合わない。例えば、心理的な影響で「そもそも負けている時にエラーの数が多い」という傾向があるのだとすると、話は違ってくるが、そうした傾向がなく、エラー発生確率が得点状況によらず変わらないとすれば、エラーの勝敗への影響は大きい可能性がある。あるいは、同点ないしリードの場面でエラーが発生した場合に、ノーエラーの試合よりも勝率が著しく低いという傾向でもあれば、UZRにおけるエラーの取り扱いは変えるべきだろう。

エラーが勝敗に及ぼす影響があるのだとすれば、いわゆる「流れ」の正体の一端が数字で証明できる事になる。実は今年下記の記事で「流れ否定論」への疑問を書いたときにも、上記の球辞苑の記事は引用したのだが、このエラーと勝敗の関係はしっかり検証されるべきと考える。tthgに膨大な時間があれば、スポナビのデータでエラー時点の得点状況別の勝敗を調べられるのだが、流石にそんな時間はない。

鹿児島大法文学部榊原良太准教授の「野球における流れ否定論」への違和感

できれば、データ解析の専門家にスポナビのデータを解析してマクロデータを抽出してもらえないものだろうか。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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