X

本当に重要なのはマックス球速の先にある「身体に無理のない範囲で出せるスピードでどこまで抑えられるか」という点では?

今晩は。球速に興味津々のtthgです。

今日は森選手のFA界隈が騒がしかったが本件は公式発表後に書きたい。後涌井投手のトレードは気になるけど特段何か書くかは検討中。さて今日は下記の記事について書いてみたい。

プロ野球界では以前に比べて投手の球速アップが目立つ。150キロ台のストレートを投げる選手はどの球団にも多数存在しているが、その分、毎年のように故障、離脱、手術に踏み切る選手も少なくない。技術向上の裏側で、なぜ、壊れる投手が増えているのか。かつて2度最多勝(1983、84年)のタイトルを獲得し、沢村賞(1983年)にも輝いた大洋の大エースで野球評論家の遠藤一彦氏は「スピードガンと野球をやっているからだと思う」と警鐘を鳴らした。
藤浪晋太郎はMLB移籍が「吉と出る可能性」 沢村賞右腕・遠藤一彦氏が指摘する復活... - Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ―

この記事は取材対象が遠藤一彦氏で、遠藤氏が藤浪投手について「無理矢理球速を追い求めるからダメになる」という趣旨の事を語っている。その中でtthg的に注目したのが「よくMAX155キロとかいうけど、MAXって1球じゃないですか。先発ピッチャーは100球前後投げる。155キロのボールを100球とも放れればいいけれど、それは不可能。(中略)常時出せるスピードが私はベストだと思います」と遠藤氏が語っている部分。


tthgも前々から疑問に、思っていたのがドラフト前に「MAX153キロの速球派」とか騒がれていても蓋を開けると平常時は7-8キロ遅いとかは良くある。この数字は全然当てにならない。例えば下記のWikipediaによれば上原浩治氏のアマ時代のMAXは153である。だが上原氏はプロいり後は140前半しか出ない事がほとんどだった。しかしメジャーでも活躍する投手になった。

一方で、上原氏とドラフト同期が松坂大輔氏だが、松坂氏の甲子園でのMAXが151。他の試合でどの程度だったかは定かではないが、デビュー戦での155は相当騒がれていたので上原氏の153とほぼ変わらない数字だった。だが、松坂氏はプロ入り後も球速が上がり、最高156まで投げている。

プロ入り前の球速に関しては評判は似たような感じだったが、その後の球速は対照的だった。そして結果的に長持ちしたのは上原氏だった。上原氏は松坂氏の5歳年上だが、松坂氏が一線級でやれていたのは2008年-2010年ぐらいまでなのに対して上原氏は2015ぐらいまでは活躍していた。また、上原氏は正しく遠藤氏の言うところの「常時出せるスピードが良い」という理論をそのまま実践したような投手で結果も残せている。力に任せて抑えるだけでは怪我のリスクも高いし衰えリスクも高い。

勿論、プロ野球で投げる以上一定のスピードは出せる必要はあるので球速を上げる努力は必要である。だが、本当に重要なのはその先にある「身体に無理のない範囲で出せるスピードでどこまで抑えられるか」という点ではないだろうか。アマの試合は負けたら終わりの短期決算が多いので兎に角全力で投げてナンボという形になりやすいが、身体の無理のない範囲で投げてにコントロールや緩急で抑えられる投手を育てるという発想があるべきである。どの道プロで毎試合一球一球マックスの出力で投げる事はできないのだからアベレージで出せる球速でどこまで結果を出せるかの方が大事である。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

本記事を評価頂けるようでしたら下記のバナーのクリックをお願いします。本ブログのブログ村におけるランキングが上がりtthgのモチベーションになります。


にほんブログ村


にほんブログ村


本ブログは管理上の理由からコメント欄を停止しています。コメントがある場合は、お手数ですが下記のツイートのリプでお願いします。

ブログの記事を更新した時は必ずTwitterでも更新通知のツイートをしますので定期的に本ブログを読みに来ている方はTwitterで@tthg1994をフォローして頂くと記事の更新状況がタイムラインに流せるので便利です。

twitterでフォロー

tthg:
Related Post