タイガースの声出し応援のルールに関する「お願い」にから滲み出る球団とNPBの苦しい立場。

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おはようございます。昨日長距離ドライ分だったtthgです。

タイガースの公式Twitterがファンに声出し応援について「ルールを守るよう」ファンにお願いしている。

理由は下記の記事にあるように1stステージにて一部のファンが六甲おろしを熱唱してベイスターズファンとトラブルになったからだという。

本件については、球団がとりあえず、Twitterで「お願い」はしたものの、ファイナルステージは神宮なのでタイガースの管轄下にはない。スワローズが同様の事が起こった場合に当該ファンを特定して排除しないと現実的には「お願いしただけ」に終わる可能性が高い。これは、一球団の判断で行うと揉めるのでNPBが表に出て裁定を下すべき案件である。



ところが、これまで、NPBがこうした判断を下してこなかった。タイガースファンの声出しは、下記の記事などで既に指摘されていたが、NPBとして公式な処分を下したことはない。(ちなみにJリーグは違反球団を処罰している。)それが今回のみ処罰するとかは考えにくい。

これは、NPB及び球団が本件が非常に悩ましい問題なので、「できるだけ曖昧にしたい」と考えてるからだとtthgは推察している。球団経営を考えた場合、「声出しなんか絶対NG」というファンだけを相手に商売をするのはリスクが高い。なぜなら「声出しさせないなら球場に行かない」というファンが増えたら経営が成り立たないからだ。特にタイガースは、下記の記事であるように2020年の段階から声出しのファンがいた球団であり、特にリスクが高い。

こうした状況で「声を出したから」という理由で強制排除や永久追放をやったら、「スタンドガラガラ」という悲惨な状況になる懸念がある。タイガースで「ガラガラ」は極端だとしても2-3割客の入りが悪くなるだけでも経営的には痛手である。仮にそうなったら「声出しなんか絶対NG」側のファンが来なくなったファンの分のチケット代を払ってくれるわけでもない。だから、球団としても「声を出すルール違反のファン」にもなかなか強く言えないのだろう。

そして、本件はタイガースだけの問題かというと決してそうではない。ライオンズだってベルーナドームで得点シーンや緊迫した場面の一打に大きな歓声が起こることはしばしばある。中継を観ているとビジターでライオンズの応援歌を歌っていると思われる音声が入って来ることだってある。球団及びNPBとしては世間の声が大きくならない範囲で規制をし、ある程度は黙認という事なのだろう。

tthg的にはそれに全面的に賛成したくはないが、ビジネスとして生き残っていくためにはある程度は仕方ないのかなと思う。今回のタイガースの「お願い」には、今だに感染症対策についてどこまでやるかという事について社会的合意が曖昧な社会で、万単位人を集める商売をするNPBと球団の苦しい立場が滲み出ている。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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