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2軍で燻っている若手は山本昌さんのプロ野球意識から学べき。

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今晩は。山本昌さんのプロ意識に心を打たれたtthgです。

久しぶりに時間が取れたので山本昌さんが書いた「奇跡の投手人生50の告白―悔いはあっても後悔はない」という本を読んだ。全体的な印象としては「才能はピカイチではない選手」が工夫と努力と様々な人との出会いの中でいかにしてプロ野球で生き残り、誰よりも長く投げたのかという事が書かれている本である。特に引退直後に書かれた本なので、山本さんのプロ野球人生でターニングポイントになった所がたくさん紹介されている。プロに入ってみたものの、周りの選手のレベルが高くてもがき苦しんでいる選手には、一度読んでもらいたい書である。


tthg的に特に印象に残ったのは、山本さんが、鳥取の「ワールドウイング」というプロからアマチュアまで多くのスポーツ選手が集まるトレーニング施設でのアマチュアから受けた刺激について(本書180ページ)と趣味のラジコンカーレース仲間から野球を勉強する必要を痛感させられた話(本書190ページ)である。

まず、ワールドウイングの話。そこではアマチュアの選手がトコトン身体を追い込んで練習している。山本さんはその姿を見て「ここまで厳しい練習をする彼らには報酬はない。報酬をもらってやっているプロは彼らより責任が重い。」と感じたそうだ。報酬をもらってやっている彼らより努力していないなら、プロとしての責任を果たしていないという事である。

後者のラジコンカー仲間の話も文脈としては似たような事である。山本さんのラジコンカー仲間はラジコンカーを速く走らせるためにトコトン、ラジコンカーの研究に勤しんでいたのだそうだ。しかし、ラジコンカー仲間も趣味であり無報酬である。ここでも山本さんは「趣味でやってる彼らがこれだけ研究して努力してるのだからプロとして野球をもっと努力しなければという思いに至り、投球のメカニックの勉強をするキッカケとしたというのである。

どちらも山本さんのプロとしての意識の高さを伺わせるエピソードである。「プロはアマチュアや趣味の人より努力して当たり前。」これが山本さんからの後輩へのメッセージである。そういう試み構えだけで成功できるとは言わないが、そう思ってやってる人とそうでない人では成功確率は違ってくる。2軍で燻っている選手達はこの本を読んで今の自分が本当にプロとして恥ずかしくない努力をしているのか今一度考えてみて欲しい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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