日本の野球では、成績が悪いとすぐに「監督の責任」という話になるが、本当にそうなのだろうか。監督は与えられた戦力をもとに戦う立場であり、その戦力が全く使い物にならないケースで責任を取らされるのはおかしい。先日、マリーンズの伊東監督の辞任について記事を書いたが、今年のマリーンズのケースで責任を取るべきは、十分な戦力補強を怠ったフロントの方だろう。
ライオンズも、毎年のようにFA流出を許し、外国人には逃げられ、大した補強もないままに、敗退を繰り返している。今年もやっと久しぶりに2位になったのに、新聞紙上で語られることは流出の話ばかりである。正直言って「これで優勝する気はあるのか」と言いたくなる。
まずは、選手監督同様フロントが仕事をしたのか、否かを検証し、評価される仕組みを作るべきである。そこで、全ての補強が終わったシーズン前に「今年の戦力に見合う成績は何かを公表」してはどうか。各選手にどれだけの成績が期待できるのか、その選手が期待通り働いたなら、他球団の戦力と比較してどの順位が妥当なのかという公表する。それが優勝できないと判断される戦力なら何年以内に優勝できる戦力を整えるのかも公表させる。
フロントの給料も公表して、優勝できる戦力を整えられない年は減俸する。5年以内に優勝に相当する戦力を整えられなければフロント総入れ替えとする。フロントも親会社からの出向ではなく、解雇されれば唯の人になるプロを獲得して、必死にやってもらう。
また、フロントの戦力分析が自分たちに甘くならないよう、ファンの厳しい目にさらすため、パブリックコメントをネットで募集してそれも公表する。またフロントの戦力分析について、ファンクラブ会員による評価を行う。例えば、「妥当」「概ね妥当」「妥当でないが評価すべき点もある」「全く妥当でない」の4段階評価をして、妥当=4「概ね妥当」=3「妥当でないが評価すべき点もある」=2「全く妥当でない」=1と計算して平均3点以上を合格とする。直近五年で3回以上合格できなければ、フロントは自動的に解雇。
いつまでも、フロントが責任を問われない体制では、強いライオンズは絶対に戻ってこない。
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