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この時期になる毎年考える監督の評価方法への疑問

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お早うございます。仕事と家の用事が重なり野球に時間がとれないtthgです。

今年も来季に向けて監督の辞任が話題になる時期になった。今年は阪神金本監督、巨人高橋監督という知名度の高い監督が辞任を表明した。彼らの監督解任報道を見ると去年伊東監督がロッテを辞める際に書いた下記の記事で指摘したように監督の評価方法に対して疑問を感じざる負えない。

セについては試合を観ていないのでtthgが不勉強なだけかもしれないが、上記2球団の成績は監督の責任とは思えない。少なくとも一方的に監督が辞任に追い込まれるほど戦力が整っていたとは考えにくい。例えば阪神は打線の中軸として獲得したはずのロサリオ選手が全くダメだった。結果チーム最多本塁打は糸井選手の16。その次は福留選手で14。そして彼らはベテランで20試合以上の欠場がある。明らかに打力不足で終盤までCS争いしていたのだから監督はそこそこ頑張っていたぐらいの評価であるべきだ。(阪神の打撃成績はNPB公式ページを参照して記載しました。)

巨人高橋監督に至っては、GMの鹿取氏が以下のようにとコメントして辞任したと報じられている。

高橋監督を全力でバックアップしてきましたが、結果的に十分な支援ができませんでした。

日刊スポーツ,2018年10月11日18時1分,巨人鹿取GM退任「高橋監督の十分な支援ができず」より引用,2024年2月17日最終閲覧

フロントで戦力に関して責任を持つ立場の人間が、明確に戦力不足と認めているのだから監督の責任を問うのは基本的におかしい。それでいて負け越しとはいえCSに進出したのだから監督としては十分責任を果たしているというべきだ。監督は戦力を生み出す魔法の杖ではないのだから、監督の評価は自軍の戦力を比較してチーム成績が妥当かという観点でなされるべきである。

そのような観点から見ると、日本ハムの栗山監督は名将と言って良い。あれだけ毎年中核となる選手が抜けていくのに7年間で優勝2回Aクラス5回は立派という他はない。辻監督も少ない戦力をやりくりしていたとは思うが、今年の日本ハムを一時ゲーム差なしの2位までもってきて3位フィニッシュは辻監督のやりくりを上回る凄さだ。日本ハムの育成力という後押しはあるものの、1軍実績のないものを使いこなす力は相当なものだ。少なくとも今年の12球団の監督の中ではダントツに評価されるべき監督とtthgは考えている。

ちなみに、サッカーの世界で「強豪」と言われるヨーロッパ各国のリーグでは、下位の戦力不足と思われているチームを上位に引き上げた監督は多額の契約金と共に優勝を争えるチームに移籍していく。その評価方法が本当に正しく行われているかはともかくとして、「戦力に比較して」監督の能力を評価するという視点が確立していることは事実だ。なにをもって戦力を比較するかという点は議論の余地はあるが、少なくとも戦力の違いを無視して結果だけで監督を評価するのはおかしいことだけは間違いない。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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