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渡辺GMには「指導者を育てる文化」の構築もお願いしたい。

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今晩は。仕事納めが終わりスッキリしたtthgです。

さて、今のライオンズに置いて渡辺GMの存在というのは多くのファンに一定の評価をされていると思われる。tthgは下記の記事で渡辺GMの存在だけで全ての問題が解決するわけではないた書いたが、渡辺GMが今のチームに良い影響をもたらしているという事には同意する。


今日は今の渡辺GMを育つキッカケになったとtthgが考える一つのエピソードを紹介しつつ、「ライオンズがチームとして成長するために必要な事を考えてみたい。



渡辺GMの指導者としてのスタートは台湾球界だった。現役引退後台湾に言葉もろくに話通じない異国でいきなり指導者。文化の違いや野球のレベルの違いを乗り越えて選手を指導した様子が下記の著書に書かれている。(87ページ辺りから)この経験は渡辺GMの指導者としての力を育んだと事は間違いないが、この経験はGMとしての力にも役立っているように思う。異国の選手を指導すると言うのはコミュニケーションの面で難しい。自国で当然と思っている事が当然でなくなる。言葉の問題も大きいが、言葉以上に言葉には出てこない文化的な差異を感じ取って相手に合わせてコミュニケーションを取るためには相手の立場に立って物事を考える必要が生じる。そこで磨かれたコミュニケーション力はコロナという難しい状況の中でも保留ゼロで契約更改を乗り切る事に繋がったとtthgは考えている。勿論そもそもの人柄というのもあろうが、こうした経験も人間力を磨くキッカケにはなる。

そして、このGMの台湾行きには東尾氏の助言が大きかった。現役引退直後に東尾氏が宴会の席で台湾での指導者の道を強く勧め、それが大きなキッカケになったと上記の著書に書かれている。(72ページあたり)当時東尾氏はライオンズの監督でむかし同じチームの後輩だった渡辺GMに指導者として育てるために助言を行った。それが渡辺GMが指導者・GMとして球団を支えて行くキッカケになった。この例はチームが長期的に強くなって行く上で大変重要な事を教えている。東尾氏は監督として2回のリーグ優勝をもたらすだけでなく将来の幹部候補を育てていた。このように生え抜きの先輩から後輩へユニフォームを脱いだ後もチームに貢献する術が受け継がれていけば、チームが長期的に安定した強さが保たれる。

振り返って今はどうなのか。少し前の潮崎氏や今の松井二軍監督が当時のGMのような立場だが、彼等を指導者として育ててくれる先輩がいたのだろうか。年齢的には渡辺GM自身が潮崎氏や松井二軍監督を育てる役割をこなしていくべき(だった)のだろうが、今のところその辺はどこまで行われているのか分からない。また、彼等の場合育てるというフェーズは超えてしまったようにも思える。次なる候補栗山選手だが、彼には松井氏のようにいきなり二軍監督とかではなく外の経験を積ませて欲しい。渡辺GMに、今年の栗山選手複数年契約には絶対に指導者としてやってもらうという強い意志があり、その決意表明なのだとしたら、成績が落ちるリスクも許容できる面がある。

渡辺GMには今後チームの継続的な強さを作るために、栗山選手を指導者として育てて「指導者を育てる文化」の構築につなげてほしい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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